XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

2017-01-01から1年間の記事一覧

LED その2

前回LEDについて書いたのが14年11月である。リフレクター内蔵のLEDを見つけて、どんな用途で使えるか、ワクワクしながらこれまでのLEDの変遷について触れた。 あれから3年、LEDが照明の分野に大きく広がっている。シーリングライトが蛍光灯からLEDに変わり、…

Simple SWR その2

以前、SWRメーターの反射波のみをLED表示する機器と作ったことがある。アンテナを調整する場合、できるだけ送信機とアンテナとの整合をとって、効率的に電波を送り出すためには反射波を少なくすることが行われる。送信機からの出力は個々に決まっているので…

白熱球のLED化

ずいぶん昔、庭に明かりがほしいと、市販の庭園灯を設置した。CDSで明かりを検知し、暗くなると点灯するものである。100Vをトランスで降圧し、それをリレーで白熱球を制御している。 使っていて、一晩中、朝になるまで点灯していることが気になった。そこで…

ワイヤーMLA その3

前回の記事のように、剛性のあるワイヤーを使えば、形を整えるための配線カバーなどを使わなくても、MLAとしての性能を出すことができることがわかった。市販されているMLAの多くが、銅パイプや太い同軸ケーブルを使って、ループを作っている。太い素材を使うほど…

ワイヤーMLA その2

ワイヤーを使ったMLAをいろいろ作ってきた。その中でわかってきたのは、ワイヤーでも同調が取れ、そこそこの送信アンテナとして使えること。形状はできるだけ円に近い方がよいが、多少のゆがみがあってもある程度の性能は発揮できること。給電方法として、ト…

多様性

金子みすずの作品の中に「私と小鳥と鈴と」という有名な詩がある。 この詩は「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」とまとめられているが、前半部分では私と小鳥と鈴の違いをうたっている。全く異なるこの3つを並べているのだが、妙に違…

キットの製作

ものづくりは最初の設計段階から、テスト回路で動作を確認しながら回路を変更し、実機の製作へと進んでいくのは楽しい。しかし、その労力は並大抵のものではない。ものを作り、完成させるおもしろさを味わうという手軽なものではない。 そんな本格的なものづ…

モールス体験

大きなイベントがあり、「モールス体験コーナー」というところの手伝いをした。幼児から大ベテランまで多くの方が来場してくださり、電鍵を触って「電信とはこういうものか」と体験してもらった。 高校生くらいの子から「電信ってどんなところで使っていたの…

使い勝手の改良

この写真からは、何なのかわからないと思う。RCAジャックとSW-40に組み込まれたポリバリコン、そして配線カバー2本が写っている。実は配線カバーの中に、エレメントのワイヤーが収納されている。 これまでいろいろとMLA(Magnetic Loop Antenna)を作ってき…

カシワバアジサイ

カシワバアジサイ。 古来より日本にある花木のようだが、最近多く見かけるようになった。我が家にも数年前に鉢植えでやってきて、今では地植になり大きく成長している。 名前のように柏の葉に似た形の切れ込みがある葉で、5月頃になると真っ白な花をボリュ…

クリップ・パドル

梅雨に入ったとの報道があったのだが、梅雨前線はこのところ南の海上に下がったままで梅雨らしい天気になっていない。しとしと降る雨は情緒を感じながらも、鬱陶しさも感じるものである。雨が降らないのは嬉しい面もあるが、この雨で田植えができ、夏に備え…

SOTA移動用MLA

組み立て式でコンパクトに収納できるMLAを作った。 配線カバーを使ってMLAの輪を作っていたのだが、主に身の部分で輪を作り、結合に蓋の部分を使っていた。そのため、蓋の部分が結構余っていたのだ。これを活用することにした。配線カバーは長さが100cmで、…

Simple SWR

緑が濃くなり、小さなサクランボを付けた並木の道を歩いていた時、キジバトに出合った。最近、キジバトは数を増やしているようでいろいろなところで見かけるのだが、この鳩には見覚えがあった。頭のてっぺんの羽根が立っているのだ。まだ幼鳥なのかも知れな…

ワイヤーMLA

ランキング参加中アマチュア無線 サクラの季節が過ぎ、すっかり青葉の時季になった。なかなか開けることのなかったお空の状態も少しずつ変化が出てきたようだ。ゴールデン・ウィークにはバンド中に賑やかさが戻ってきた。 簡単な構造で、かつコンパクトなア…

サクラ

今年のサクラは靖国神社の標準木の開花は早かったのだが、その後の天候不順で、寒い日が続き長期間に亘って花を楽しむことができた。青空の下のサクラは輝くようにきれいだが、雨の日や曇りの日のサクラも、また風情がある。川沿いに植えられている桜並木の…

MonoBand EFHW

早々に靖国神社の桜の基準木は開花したようだ。しかし、冬が戻ってきたような天候が続いているので、小学校の卒業式が終わった今もまだまだ開花にほど遠い。枝のつぼみが緑からほんのりとピンクへと変わり、大きさを増してきた状態である。気温がもう少し上…

ハンギングMLA

春一番が吹き、続けざまに強風が吹きまくっていた。それでも日一日と日差しが強くなり、春が近づいてきたようだ。 暖かくなると、屋外での運用がしたくなる。自然の息吹を感じながら、電波がどこまで飛んでくれるか、どんな局が応えてくれるか、思いを馳せな…

QSOのためのパッケージ

かつて軽薄短小という言葉がもてはやされたことがある。なにごともコンパクトにまとめてしまおうという流れだったように思う。 無線をする場合、電波を出すためにはさまざまな装置が必要であり、移動運用する時にはたくさんの荷物を持っていかなければならな…

EFHW Tuner

この頃の伝播コンデションは恐ろしく悪い。普段なら多くの局が聞こえてくるバンドでも時間によってはノイズしか聞こえないことがある。高いバンドになると開けていることのほうが稀である。リグの電源を入れてもぐるぐるとダイヤルを回すだけで、全くの空振…