XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

白熱球のLED化

白熱球をLEDに

ずいぶん昔、庭に明かりがほしいと、市販の庭園灯を設置した。CDSで明かりを検知し、暗くなると点灯するものである。100Vをトランスで降圧し、それをリレーで白熱球を制御している。
 使っていて、一晩中、朝になるまで点灯していることが気になった。そこで、タイマー回路を付加して、夜半頃には消灯するよう改造した。消灯する時刻はまだ暗いので、CDSが暗くなったのを感知しても、リレーは動作しないような回路である。明るくなるとリセットが掛かり、夕方暗くなるとリレーが働き、タイマーが動作する。
 順調の動作して庭を照らしてくれていたが、課題が出てきた。一つは白熱球が入手しづらくなってきたことである。長く使っていると白熱球はフィラメントが切れてしまうことがある。代替のものを用意していたが、それも底を突いてきた。二つ目は白熱球の熱である。小さな電球なのだが結構熱くなる。雪の降った晩など、その周りだけぽっかりと雪がなくて風情を感じることもあったが、その周りの植物には影響が大きい。
 そこで、電球をLED化することにした。リレーからの電流は約6Vの交流である。整流しなければLEDに代えることはできない。電圧も微妙である。そこで、とりあえずダイオードを1本入れて、電流制限用の抵抗と1w LEDを2本直列にして試してみた。点灯したのだが、直視している時には気にならないが、視界に入るような見方をすると、LEDの瞬きが気になる。50Hzとは言え、半波整流では無理なようである。また、抵抗値によっては、最初は点灯していても、LEDが熱を持ってくると点滅になってしまう現象も起きた。
 回路を変更し、ブリッジダイオードで全波整流とし、抵抗値も多少大きくして対応した。LEDを白色ではなく昼光色のものにすることで、白熱球代替のLEDを作ることができた。灯りにゆらぎを入れることも考えたが、とりあえずはこれまで通りの庭の灯りとして使うことにする。
 技術の進歩によって、デバイスも変わってきている。トランスによる降圧部分も将来的にはスイッチングによる回路に変更しなければならないだろう。タイマー回路も個別デバイスではなくマイクロコントローラーに置き換えることになりそうである。
 私の過ごしてきた短い時間の中、我が家の小さな庭にも、技術の進歩がひたひたと迫っている。