XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

A1C 1100回記念 オンエアミーティング

電信の面白さが広がっている

 月日の経つのは早いものである。2021年11月20日に1000回記念のミーティングが行われたのだが、もう1100回のミーティングになっている。週に一度、土曜日の朝、無線を使ってのミーティングで、主にキー局への呼びかけでレポート交換をする。最近は会員数も増え、なかなか交信をすることも難しくなっている。
 10月28日に1100回記念のミーティングが行われた。今回の趣向はクラブの社団局、0エリアから9エリアまでの10局がキー局として参加するというものだった。会員数が1000回記念の頃よりも650局ほど増え、電信への関心も高まっているので盛大なものになっていた。それでもキー局の数が多いので運用周波数が分散したことで多少は交信しやすかった。私は7つのエリアの社団局と交信ができた。
 今回の私の設備は約2ワット出力のトランシーバーに5m高のEFHWおよびロングワイヤーアンテナである。早朝の運用は3.5MHzから始まった。たくさんの局がキー局を呼んでいるのが聞こえてくる。私も呼び掛けるのだが、なかなかピックアップしてもらえない。呼びかけを繰り返すうちに私は朝の準備のため中断。朝食を済ませて運用を再開すると7MHzでの運用になっていた。21MHzでの運用も行われていて、聞こえてはいるのだがこちらから呼ぶにはきつい状況だった。7MHzで競争相手の少なそうなキー局に呼びかけを始める。QRPでの交信はワッチとタイミングが秘訣である。伝播状況と相手局の状況を予想しながら呼びかける。北海道・東北・関東・信越・東海・近畿・中国の各A1クラブ社団局と交信ができた。微弱な電波でも電信の強みでどうにか交信することができる。北陸の局もよく聞こえていたので呼びかけ続けたのだが、9時のタイムアップで終了になってしまった。四国の局もよく聞こえていたが、相手からの信号は届いてもこちらからの信号は届いてくれなかった。また九州管区の局は沖縄からの運用で、聞こえていても私の微弱な電波が飛んでいくには遠すぎたようだ。
 ツート ツートという単純な音の断続で交信する電信は、ノイズに埋もれそうな状況でも何とか情報をやり取りすることができる。時間あたりの情報量は極端に少ないのだがそれでも2つの局が電波によって繋がるという喜びが得られる。伝播の面白さが体験できるのだ。この電信の楽しさに惹かれ、電信での運用を目指す方のクラブへの入会も増えているという。このイベントを企画・運営してくださった皆さんに感謝するとともに、次回1200回オンエアミーティングはどのくらいの規模とどんな趣向で行われるか期待が膨らんでいる。

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