XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

A1 CLUB 1000th OAM

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OAM 1000回記念

 本日、第1000回記念のオンエアミーティングが行われた。A1CLUB(エーワンクラブ)という電信愛好家のクラブが毎土曜日の朝に行っているミーティングである。
 このクラブでは現在会員番号が3872番まで発行されている。国内の会員が多いのだが海外の人たちも参加している。1998年10月18日10人のメンバーが集まってクラブが発足したという。今では電気通信局の置かれている各エリア毎にクラブ局を持ち、多くの電信愛好家が電信を通して交流している。
 2002年6月7日に電波を通じての会合としてOAM(オンエアミーティング)が始まり、そのミーティングが今日で1000回となった。ミーティングはキー局が中心となり会員がそのキー局に呼びかけてレポートの交換と挨拶をするという形式で行われることが多い。クラブのOAM部会の皆さんが企画運営をしてくださっており、それぞれの地域からキー局として電波を出してくれる。通常は1局がキー局を担当し、時間と共に伝搬状況が変化し、使える周波数帯も変わっていく状況が数時間のミーティングの中で感じられるものである。
 今回、1000回記念ということで13の局がキー局を務めてくれた。午前中、さまざまな周波数で随時オンエアミーティングが行われ、13局すべてと交信ができた会員には記念品や賞状などが贈られるということで大変にぎわっていた。早朝の3.5MHzバンドは開けている時間が短いため数十局が一斉に呼びかけをしていた。大変なパイルアップになっていてその周波数がボワァーンという塊りになるほどだった。7MHzが開き始めるとキー局が広い範囲に分散したので比較的静かに交信が行われていた。しかし、ガガガガという酷いノイズが広がっており、交信の邪魔をしている。最近始まったこの酷いノイズはスプリアス規制の対象にはならないのだろうか。
 どの周波数にキー局が出てくるかは公開されていないため、それを探すのも楽しみであった。同じように複数のキー局で行われた第999回のプレイベントも賑わっていたのだが、1000回の節目ではよりたくさんの局が参加され、皆でお祝いをしながらこのイベントを盛り上げた。
 私はQRPでワイヤーアンテナという貧弱な設備での参加なので、普段のOAMではキー局の信号は聞こえていても交信できないことが多い。強力な電波を出す局の陰に隠されてしまうのだ。そのため。込み合う時間帯を避けてミーティングの終わる頃合いを見計らって、呼びかける局が減ってきたころを狙って参加するようにしている。今回も3.5MHzでは多くのキー局が聞こえていたが、私の電波は潰されてしまい1時間呼び続けたが交信することが出来なかった。7MHzでは空いているキー局を探し回り数局と交信できた。早朝から始まったミーティングなので9時頃になると終わってしまうキー局もある。13の局と交信することはできなかった。それでも1エリアの社団局が高い周波数でも運用してくれたので、複数のバンドでの交信をすることが出来たのは幸運である。
 
 1000回という記念を迎えたOAMであるが、これを支えてこられたOAM部会の皆さんのご苦労はいかばかりだったろうと想像する。OAMを継続していくことは至難なことであったと思う。そのご苦労に感謝の言葉しかない。ありがとうございました。これからもCWライフを楽しませていただきたいと思う。