XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

コールサインプレート

手作りの飾りもいいものです。

 簡単なアクリル板工作である。
 コールサインは世界で無二の自分だけのものであるので愛着がある。無線機などにもコールサインシールを貼ったりしてさまざまなところで目立っている。無線設備のある小屋(シャック)にも無線局名を飾りたい。いろいろと市販品もあるのだが手作りで楽しむことにした。
 5mm厚のアクリル板端材を使う。デザイン文字が溢れている中で手書きの文字も味があると考え、薄紙にコールサインを書き、アクリル板に裏返して貼り付ける。その文字に従ってミニルーターを使ってアクリル板に傷を付けていく。アクリル板は柔らかいので傷つきやすい。普段はそれが欠点なのだが、今回は傷ついたところを文字として活用する。丁寧に線をそろえて傷つけるのも有りだが、ランダムな傷でもそれなりに味がある。曲線部分はフリーハンドだが、直線部分は定規などに沿ってミニルーターを動かすとうまくいく。あまり深く彫る必要はない。傷ついて透明性が失われればよい。全体を見ながら手直しをして納得のいくまで頑張ればよい。
 当初はスタンドに固定して使っていたのだが、この透明なところを使って光らせたらどうだろうと考えた。100均ショップでテープLEDが入手できたのでこれを仕込むことにする。3mm厚のアクリル板で隙間を作り、その中にテープLEDを入れ、同じ厚さのアクリル板で蓋をする構造にした。電源は単四電池3本のスイッチ付きケースを使った。
 電球色のLEDを使ったのだが、さまざまな色のLEDは点滅するもの、コントローラーで色が変えられるものなどEDの選択は自由である。私はシャックに置いておくので、あまり存在感があるのは避けたいと考えた。落ち着いてそこにあればよいのだ。電球色はどこか郷愁を感じさせる。
 アクリル板は透明度が高く、横からの光が板全面に広がるのでこうした用途に適している。そして工作がしやすいのもメリットである。はんだごてを握ったり電鍵を叩く手をちょっと休めてこんな工作をするのも日暮れの早くなった秋のこの頃、静かに工作が出来るので夕べの楽しみにいかがだろう。