XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

ランヤード

首から下げて失くさないように・・・・

 呼子笛やナイフなどをすぐ使え、なくさないように留めておくものにランヤード(ranyard)がある。ストラップと同じようなものだが、首にかけたり腕を通したりすることができるよう長めになっている。構造的には輪を細長く伸ばし、その中程をコードでぐるぐる巻きにして2つのループにしている。ぐるぐる巻きの結び目を工夫し、装飾性を持たせたりコードの末端を目立たないようにしているものが多い。
 ネットではいろいろな作り方が紹介されている。構造が簡単なものなので自分なりに工夫する楽しさがある。パラコードを使っていろいろ試してみた。

 その1 コードを8の字の形に配置し、交差部分をまとめる
 8の字にすることで大小二つの輪ができる。一方にものを取り付け、もう一方を首にかけたり肩に回したりする使い方だ。交差部分の纏めにはコブラノットを使うことにする。ブレスレットなどによく使われる編み方で平べったい形状になる。交差部の2本を芯にしてコードの両端を編んでいく。芯になる部分は上下両方の輪に繋がっているので一方を大きくすれば他方の輪は小さくなる。これは使い方によっては便利かも知れない。大きなものを括ることもでき、逆に小さなカラビナなどを取り付けることもできる。

 その2 コードを二つ折りにして端の部分でリングなどを取り付ける。
 ループの大きさは変えられないが、さまざまな編み方でリングなどのパーツを取り付けられる。一番簡単だと思われるのはコードの両端をリングに通し、輪の部分を芯にして両端のコードで結んでしまうやり方だ。ちょうどひばり結び(COW HITCH)でコードとリングを繋ぐ方法だ。しかし不安定であり、何とも味気ない。そこで、輪の2本のコードを芯にして端同士を交差させ一重結びにする。次に裏返して同じように交差させ一重結びをする。これを繰り返すことできれいな編み目ができてくる。
 また、一回の結びの中で裏側と表側を同時に交差させるようにするとまた違った編み方になる。手順がちょっとトリッキーだが慣れれば簡単である。その他どんな結び方でも芯を好みの結びで綴じることができれば、それを繰り返してきれいな編み目になるのだ。

 この折り返した部分にリングなどを入れる作り方の場合、リングを取り付けた部分は2つの輪になっている。その輪の一方は芯に繋がっている。他方は芯を巻きながら纏めるために使われているので固定されている。芯はそれぞれ輪と繋がっていてリングの輪になっているのだ。従って、取り付けてあるリングを引き、その小さな輪を引き伸ばすことができる。バネ状のリングならば取り外すことで他のカラビナなどと交換できる。また、大きく引き出すと2つの輪ができる。この輪はそれぞれ個々に大きさを変えることができる。これも使い方によっては2本のペットボトルをつり下げるなどの活用が考えられる。

 一本のコードをいじり回し、指先を使って、アイディアを練りながら、使い方を模索するのも楽しいものである。もの作りに相通ずるところがある。
                                                                          XRQTechLab How to Memo