
このプロジェクトは長いテレスコープ形状のアンテナを入手するところから始まった。このようなアンテナがあることはハムフェアなどで目にしていたので知っていたのだが、ネットを彷徨っている時、それが思いもよらない値段で出ているのを見つけたのだ。仕舞長約50cm、伸展時約5.3mほどの14段、ステンレス製のアンテナである。この長さなら持ち運びにも困らない。整合回路を加えれば手軽なアンテナシステムが作れる。早速ポチってしまった。2本購入して送料を含めても3k円でおつりがくる安価だった。
しばらくして届いたものは16mmΦ程の太さで270gのしっかりしたものだった。これをこれまでワイヤーで設定したホイップアンテナに使えば設置や撤収が楽になりそうである。普通なら取り付け基台を使って自立させるように使うのだろうが、取り扱いの容易さを重視して自立とはせず、何かの支えに寄り添わすような設置方法にした。そのため給電部はWhipの基部にあるM10のビスを使ってケーブルを取り付け絶縁して地面から浮かせることとした。
チューナーを使ってカウンターポイズと共に整合を見てみると各バンドで整合点が見つかった。試しに運用してみるとQMXを使って7,10,14MHzで交信することができた。
バンド切り替えごとに整合を取る必要がある。今はやりのオートチューナーを使ったらどうなるかを試してみたくなる。N7DDCが公開しているオープンソースのチューナーが最近では10W以下でも動作するようになっているという。ネットから新しいバージョンのキットを購入した。SMDは基板に取り付けられていて、コイルを巻き、リレーと若干の部品を取り付ければよいキットである。届いたキットには1枚の紙に回路図とコイルの巻き数が記載されていた。組み立て説明書はない。メガネコアのコイルとリード線の接続でミスをしてしまったが、どうやら組み上げた。QRPでも動作するか心配だったがQCXやQMXでも動作してくれた。
この基板では入・出力はSMA端子が使われている。これをBNCに交換し、ワイヤーアンテナでも使えるように4:1のトランスフォーマーを付加した。電源は12Vが使われていて、3端子レギュレターで降圧した電圧でマイコン関係が動いている。リレーは12V仕様である。リチウム電池をコンバータで12Vに昇圧して接続してみたのだがうまく動作しなかった。電池を内蔵するにはもう一つ工夫が必要のようである。
実際に使ってみると低い周波数帯では4:1のトランスフォーマーでも良好なSWRが有られるが高い周波数帯では多少高めのSWRである。そこで外付けの9;1のトランスフォーマーを作った。これにより良好なSWRを得られるようになった。
木製の柵などに寄りかからせて設置すればすぐ運用可能なアンテナである。チューナーが少し嵩張る難点があるので状況に応じて手動のチューナーと使い分けている。テレスコープ型のホイップアンテナが私のQRP装備に仲間入りである。