XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

熱収縮チューブ

f:id:shig55:20201201082531j:plain

インピーダンス変換トランス、ベースローディングをコネクタと一体化

 これまではビニールテープを使っていた。配線のむき出しになった個所が接触して短絡を起こさないようにテープを巻いていた。しかし、最近はその役割が熱収縮チューブに代わっている。事前にワイヤーにチューブを差し込んでおき、ハンダ付けした後、チューブを移動させて被せてしまえばよい。ヒートガンを使って収縮させるのだが、通常は半田ごてを触れさせることで間に合わせている。剥がれることもなくしっかりと保護してくれるので便利である。
 熱収縮チューブは、熱を加えることであらかじめ記憶させた形状に戻ることを利用したプラスティック系の素材で作られたものである、これを配線の被覆以外にも活用できることに気づいた。
 大きめのものも市販されているので、ある程度の大きさのものならこのチューブで覆ってしまうことができる。つまり、カバーとして、ケースとしての役割をさせることができるのだ。素材が収縮するので、中身の形状がどのようなものでも、その形状に合わせて覆ってくれる。

 このことに気づいて製作したのがEFHWのインピーダンス変換トランスフォーマーバーチカルアンテナのベースローディングコイルである。
 EFHW(終端給電半波長アンテナ)はトランシーバーとの接続部にインピーダンスを合わせるための機構が必要である。その回路を別のケースに入れて作っていたのだが、コネクタ直結で作ってしまい、熱収縮チューブで覆って一体化させることにした。内部の配線はチューブを被せて短絡を防止するようにしておく。全体が組み終えたらチューブを被せ熱風を当てる。チューブが収縮することでコイルなどの部品の位置を固定してくれので、ケースの役割にもなる。
 バーティカルアンテナではベースローディングコイルをコネクタと一体化した。私の場合、小電力(QRP)での運用なので細い線でも対応できる。コアに必要な巻き線をして配線をする。コアはコネクタのセンターピンに被せるように配置し、全体を熱収縮チューブで覆う。エレメントに接続する部分はコイルの細い線へ力だ加わらないようにしなければならない。幾重にもチューブを被せて、エレメントからの力をコネクタへ伝わるようにする。配線を覆うだけでなく、そこにかかる力をチューブで受けて配線を保護するようにした。
 
 熱を加えるという簡単な操作で扱うことのできるこの熱収縮チューブは、まだまだいろいろな場面で使えそうである。色も豊富であり、大きなものも入手しやすくなっている。モノづくりの大きな味方になってくれそうである。