XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

鋸山に登る


 千葉県は周りを海に囲まれているので、海産物や野菜などで名前が知られているのだが、房総半島自体が山の連なりなので、林業が盛んなのだそうだ。
 館山道を走っていると周りを緑に囲まれさまざまな美しさを楽しめる。山といっても高さがあるわけではなく、林間を走っている気分である。山の連なりで高いところもあるが丘のような感じで高さはそれほどでもない。海から立ち上がった山がちなところということであまり高い山はないようである。
 鋸山は県内で3番目に高いのだそうで、ロープウェイでなら5分もかからず頂上まで登れてしまう。
 この山はその昔、石を切り出していたので、今のようなのこぎりの歯を上に向けたようなギザギザの形になったようだ。散策すると垂直に切り立った壁があったり、人が手を入れた様な岩がそこここにある。そして、それらの岩を覆い被せるように植物が生い茂り、自然の豊かさが残っている。ひんやりとした空気を味わいながら散策をした。五百羅漢や石仏が道の脇にひっそりと座っている。登り道は汗いっぱいになったが、木陰に入ると涼やかな風に吹かれて、とても良い気持ちだ。小鳥たちの鳴き声が聞こえ、上空をトビが大きな輪を描いている。ふと道ばたの溝に目をやるとヤマカカシがカエルの片足を飲み込み、捕らえようとしている場面にも出会った。観光地ではあるが、いろいろと自然を楽しむことができる山である。