XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

ブルーベリー狩りに

今年のブルーベリーは大きいです。

 夏休みを前にした3連休。それに合わせるかのように梅雨明け宣言が出された。これまでの荒々しい天候が嘘のように、夏の光に満ちた晴天になった。
集中豪雨で山が崩れたり、突然の鉄砲水で家を流されたり、駐車場に止めてあった大型トラックが流されるという事故も起きている。自然の恐ろしさ以上に天候の荒々しさを知らされた。まだ行方不明の方もいるという。早く救助されることを祈らずにいられない。

 近隣のブルーベリー農場がオープンし、つみ取りが始まった。そろそろブルーベリーの収穫の季節である。そこでここ数年伺っている赤城山麓の荻原さんの農場を訪ねることとする。高速に乗れば1時間あまりで行けるところなので、ゆっくりと家を出た。高速の入口までの一般道はいつもの日曜日の交通量である。これなら順調にいけると思っていると、高速に入り料金所をすぎる頃から「渋滞」の表示が出始める。途中までで1時間以上の渋滞だという。車は全く止まってしまうのではなく、走るには走っているが一般道と同じくらいの速度しか出ない。この分では予定していた時間の数倍はかかりそうである。

 やっとの思いでブルーベリー農場に着く。時刻はすでに13時を回っている。頭の上からじりじりと太陽が照りつける。それでも、せっかく来たのだからと摘み取りを始める。
 今年のブルーベリーは大粒揃いで、よく熟している。口の中で甘みが広がる。酸味と甘みがほどよく、香りもよい。しばらくは摘み取ってかごに入れるよりも、口の中に入れることが続く。枝から摘み取ったばかりを頬張る贅沢である。この畑は赤城山山麓に位置し、道路などからも離れているので、実を洗うこともなく口に入れてしまう。
 荻原さんによると今年は天候が幸いして、生育がいいのだそうである。ブルーベリーは水やりが重要で、やりすぎても少なすぎてもいけないし、実が大きくなる時期に雨が多いと実が割れてしまうこともあるのだそうだ。今年の荒々しい天候に困っていたのだが、ここのブルーベリーにとっては好条件になったようである。
 夢中になって摘み取りをし、かごがいっぱいになったところで終了。今年一年分の収穫である。我が家ではこうして摘み取ったブルーベリーを小分けにして密封できる袋に入れ冷凍している。食べたいときに冷凍したまま食べることもできるし、冷凍のままジャムとして調理することもある。新鮮なまま保存できるので一年分をこうして収穫している。
 枝から直接口に入れる楽しみと、高原の自然の風に吹かれながら収穫する楽しみ、そして、収穫する手間賃分安く手に入るメリット、毎年ブルーベリー狩りをしている理由である。