XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

二子山を登る

雄岳から武甲山を望む

 雌岳(770m)と雄岳(882m)とからなる二子山に登る。二つの峰が並んでいることから双子山とか二子山と呼ばれる山は全国にあるが、今回は芦ヶ久保にある横瀬二子山である。同じ埼玉県の群馬県境にも二子山があるので、ここの山は「横瀬」を付けて呼ばれているという。
 西武秩父線芦ヶ久保駅からの登山口があるが、今回は車を使ったの駅のすぐ下の「道の駅 果樹公園あしがくぼ」に車を置かせてもらった。
 道の駅から見て南側には果樹園が広がっていて、収穫の季節には多くの人でにぎわうという。その斜面一帯にいろいろな果樹が植えられており、日向山へのハイキングコースもある。以前に散策を楽しんだところである。今回は駅を挟んでその反対側、道の駅から見て北側にある二子山に登るのだ。
 登山口は道の駅の建物の裏手にあった。大きなマンホールのような薄気味悪いトンネルをくぐっていく。このトンネルは西武秩父線の線路をくぐるためのもので、通り過ぎるとすぐに山道となる。最初から急な登りなのだが、そこを登り切ると沢に沿った道に出て自然の空気を満喫しながらの散策になる。さらに尾根を横切るように超えて沢のガレ場を歩き、スギ林を過ぎると水場に出る。(ここまでゆっくりペースで40分)
 このコースには登山レッスンの看板が要所要所に設置されており、登山の時間配分や服装、山の地形や登り方の注意などが書かれていた。看板を読むことでひと休みし、道に迷っていないことを確認することが出来る。
 北斜面の沢筋を登っているので日の光が差さず気分がめいってきた頃、沢から離れた登りになり、開けた尾根の上に出る。(水場から50分)結構急な登りだったのでここでしばし休憩。この尾根を登っていけば雌岳は後わずかだと、元気を取り戻して登り始める。
 緩やかな道をジグザグに歩いていくとT字の分岐点に出た。左右に道があり左は行き止まり、右は雌岳と標識がある。行き止まりの方は山頂がすぐそこのようなので登ってみるが、標識もない、ただの高みであった。
 T字分岐点まで引き返し、しばらく緩やかな道を進んでいくと目の前に急な登りが見えてきた。木の根や岩を手がかりに両手を使って登っていく。一部には凍ったままの地面もあり気を付けないと危ない。他の登山者とも一緒になったので一列で登っていく。下山する人たちは待避して待っていてくれるような細い一本道である。登り切ったところが770mの雌岳山頂だった。(ここまで尾根に出てから30分)
 雌岳山頂は狭く、たくさんの人たちが休んでいた。ここからは雄岳へのルートと浅間神社を経て芦ヶ久保へのルートが続いている。人の行き来が激しいが、おなかもすいたので道の脇で昼食とする。それにしても年配の方々は元気である。
 雄岳へは0.2km、10分ほどとのことなので食事もそこそこに出発する。岩場を下りコルから再び岩場を登る。ここもルートが狭く人一人が通れるだけである。両手を使いながら登っていく。息が上がりかけたところでやっと山頂に着く。雄岳には二等三角点が置かれ、882.7mの山頂の後ろはなだらかな広場になっている。目の前には武甲山の段々が雪化粧をしているのが見られた。秩父の街も一望でき、芦ヶ久保の日向山もずっと下の方に見える。
 下りは雌岳まで戻り、浅間神社を経るルートを取ることにした。こちらはほとんどを尾根筋を通るルートなので日光を浴びながらの下山になる。しかし、結構きつい下りもあり滑りやすく注意が必要である。モモの筋肉がパンパンに張ってくる。距離も長くなるので時間もかかるのだ。(雄岳から道の駅まで2時間)
 久しぶりの山登りで足元がふらつくほどに疲れてしまった。「この程度で・」と思うのだが寄る年波には致し方ないのかも知れない。自然の中での運動は気分がいい。また、手頃な山を探そうと思う。