XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

多摩自然動物園

shig552007-02-25

土曜・日曜日はまだまだスキーシーズンのようで関越道は渋滞が激しい。それに事故が絡んで道路上での時間待ちがつらい。こんな時は発想を変えるのがいいのかも知れない。人のあまり行かないところ。シーズンオフなところがねらい目かも知れない。

多摩自然動物園は子どもの頃行ったきりで、しばらくご無沙汰している。首都高から中央道経由なら近そうである。ふらりと行ってみた。案の定、駐車場も空いていてすんなりと入ることが出来た。車でなくても京王線とモノレールがすぐ前まで来ているので交通の便はよい。
門の前では大きな象の彫像がお出迎え。脚の太さが50cmくらいもある。実物より大きいのでないかと思える圧倒される大きさだ。多摩丘陵の中に作られているので最初から坂道である。
子どもの頃の思い出も動物のことは出てこないで、歩き疲れたことが印象深かった。坂道だらけでは困ったなと思いながら先に進む。坂道に足跡が書かれている。おもしろい形で坂の上の方に続いている。「これは何の足跡でしょう?」というキャプションである。20mくらいその足跡をたどると「ダチョウでした」とか「チンパンジーです」とか答えが書かれている。足跡を追っていくことで知らず知らずに坂を登ってしまう。子どもたちにとっても楽しい趣向だ。
この動物園はライオンの放し飼いをした最初の動物園だった。今でもライオンバスは走っているのだろうか。ライオンのゾーンは広いスペースでたくさんのライオンが散らばっている。それぞれの縄張りがあるようで、檻から出てきた当初にはそれなりの争いがあるようだ。大きな咆哮が聞こえてくる。バスに乗ってライオンの中に入ることが出来るようだ。早速階段を下りてバス乗り場に向かう。お客さんが少なく、貸し切り状態。大きな一枚ガラスで目の前にライオンが見られる。ガラスの枠の部分に何か塗ってあるのだろうか。盛んにライオンが大きな口を開けて窓に向かってくる。バスト同じ高さの棚の上には大きな骨が鎖で留めてある。ライオンがその骨にかぶりつくところが手が届くような距離で見られる。迫力満点の演出である。
多摩動物園と言えば昆虫館。矢島氏が昆虫も動物だと言って作ったという大がかりな施設だ。エントランスにはオオマダラの幼虫とさなぎが展示されている。金色に輝くさなぎはまるでクリスマスのオーナメントのようだ。たくさん集めてはあるのだが金色のさなぎが並んでいると自然のものとは思えない、まるで作り物のようである。
温室の中に入るとたくさんの蝶が舞っている。掌の上に留まりそうだ。気がつかないうちに頭に上に留まっている。自分では気づかないが人の髪に留まっているのはおもしろい。蝶のレストランがいくつも作られていてスペシャルメニューが置かれている。たくさんの蝶が蜜を吸っている。茂みの中にはバッタたちもたくさんいる。ここは自分で探さないと虫たちに出会えない。
幼稚園の子どもたちが列を作って通り過ぎていった。もったいない。もっと自由に子どもたちに見学させれば、たくさんの発見と感動が得られるのに。

動物園には子どもを連れてくる人が多いのだが、大人の方が楽しんでいる。それぞれの楽しみ方が出来る場所である。まあ違う季節にも行ってみたいところである。