XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

クチナシの香り

shig552006-07-05

梅雨が明けた地方もあるというのに、梅雨前線が列島上空に停滞し、大雨の被害が続いている。雨の降り方が尋常ではない。「風呂をひっくり返したような」と形容されそうな豪雨だ。各地で被害が出ている。早く天候が安定いて欲しいものだ。

街を歩いていると、ふくよかな香りが漂ってくる。クチナシの花が咲き出したのだ。最近は掌のほどもある大きな花も見かけるようになった。白い少し厚みを持った花びらで、あたりに香りを漂わせている。
クチナシの実は染料として使われていた。赤く熟した実を水につけておくと、黄色い色素がしみ出てくる。その水を使って「きんとん」の色を付けていた。サツマイモをふかし裏ごししたものに加えて練りながら加熱する。きれいな色でおいしさも増す。
布に色を染めることも出来るようだが媒染剤に何を使ったかは覚えていない。白い花からは想像できないような淡い黄色の色だった。
このごろはアゼリアやタイサンボクなど樹木の花の香りが楽しめる。早朝のすがすがしい空気の中での散歩が楽しみである。