XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

修理 LUMO3

shig552009-10-09

 台風18号が列島を縦断していった。各地に大きな被害をもたらした。とくに暴風による被害が広い範囲で起きているようだ。気象庁では雨粒の動きをレーダーで監視して風の動きを分析しているという。複数のレーダーで解析し、それぞれのデータを付き合わせることで局所的な暴風の様子を知ることができるそうだ。しかし、現在の様子や起きてしまった後で分析をしてもあまり役には立たないのではないか。暴風が起きるメカニズムを解明することは必要であり、まだその端緒についたばかりだということなのだろう。早く暴風が起こりそうな状態を予報してくれるシステムに成長して欲しいものである。
 台風一過、青空は広がり、爽やかな気象になった。ふと気がつくと、いつの間にはキンモクセイは花を開き、ふくよかな香りを漂わせている。もう、この季節になったのだと一人、納得する。ここしばらくの間、街の中でも、そこかしこでこの香りが楽しめる。


 先日、車で使っているシーリングランプの修理をした。LUMO3という8Wの蛍光管が2本入った器具が、最近まともに点灯してくれなくなったのだ。以前はもっと明るかったはずなのだが、点灯はしていても明るさが足りない気がする。取り外して電圧可変の電源装置から電圧をかけてみると12Vではボーッとした点灯だが、15Vをかけるとしっかり明るく点灯する。経年変化で機能が低下したのだろうか。この器具はインバータで高電圧を発生させ、蛍光管の放電を起こさせる仕組みである。12Vでは十分な放電が起こらなくなっているようだ。
 器具の中を開けて、回路を見ようとしたのだが、ケースに外側からスイッチが取り付けられ、内側の基板にハンダ付けされている。スイッチを取り外さないと基板がケースから取り出せない構造になっている。ケースを開けるのも、回路の解析をするのも面倒なので、別の対応を考えることにする。(我ながら消極的な対応だと思う)

 最近は汎用のLEDランプがいろいろ市販されている。蛍光灯のカバーのみを活用し蛍光管部分をそっくり取り替えてしまうことにする。高発泡スチロールの板を用意し、カバーと同じ大きさにカットする。この板に汎用LEDライトを取り付け、カバーのスイッチ部分に手持ちのスイッチをつければ完成である。LEDが10個まとまり、12V仕様になっているLEDランプを6個取り付けた。つまり、60個のLEDを取り付けたことになる。たいした数になるが、LEDの消費電力はとても少ないのでエコになるはずである。蛍光管だと500mA程度消費していたがLEDなら全部で100mA程度に抑えることができそうである。
 LEDにもいろいろな種類があるようでその要素の一つが指向性である。天井灯として使うのだからできるだけ広範囲を照らすものが望ましい。このLEDランプは半減角が160度というものである。両面テープでスチロールのボードに一列に貼り付け、配線を取り付ける簡単な作業である。

 LEDの色が白なので眩しいくらいの明るさがある。逆に白すぎて落ち着かない明るさである。私の車内にはいくつかのライトを取り付けているので、状況に応じて照明を選べばよい。この天井灯はメイン照明として使うこととして、とりあえずこの明るさで使うこととする。

 修理というとその器具を直すことを考えるのだが、このようなケースのみを活用する「総取り替え」も一つの方法であると思う。(取り外したLUMO3基板はしばらくお蔵入りとして別の使い方を考えたいと思う。)

 消極的な修理になったが、見栄えは以前と変わらず、光がクリアなので感覚的にはずいぶんと明るく感じるものになった。