XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

梅ジャム

shig552006-06-26

青果店の店先に青梅が並ぶようになった。先日、ある公園で梅を拾うことが出来た。公園の規則では「梅のもぎ取りは禁止」だそうだが、拾うことは許されているようだ。ちょうど梅の収穫作業をしている人たちがいたので見学しながら話を聞いたら、黙認と言うことらしい。

熟し始めた梅からはふくよかな香りが漂ってくる。おいしそうな香りだ。樹の種類は白加賀という大振りな実がなる木である。さすがに青梅という青々としたものは少なく、熟し始めているものがほとんどである。それでも両手に余るほど拾うことが出来た。
これをどう加工するか、ネットで調べてみる。醤油漬け、サワー、みそ漬け、蜂蜜漬け・・いろいろな加工法がある。熟した梅でもよいというのが梅ジャムだった。早速挑戦してみた。
作り方にもさまざまなやり方があるらしい。手軽な方法を選択。実をよく水洗いし、あく抜きのため水に晒す。その後、皮をむき、果肉と種を分ける。果肉を砂糖を加えながらコトコトと煮詰めてジャム作りをする。
皮をむき、種を外す作業にことのほか手間がかかった。また、梅の酸がこれほど強いのかと思わせるほど手の皮膚への刺激がある。梅を煮込む鍋もホーロー製でないと耐えられないようだ。外した種を酸化した鍋に入れて水と一緒に煮込むと酸化膜が取れてきれいになると言う。Phを測ってみたかったが、試薬が手元になく断念。
煮込むこと30分ほどで、果肉はとろとろに溶け、ほどよい粘性を持ったジャムが出来上がった。とてもよい香りである。味見をしてみると舌を刺激するような酸味がある。でも、パンに付けて食べるとおいしい。また冷水に溶かして飲むのも爽やかでうまい。

梅雨の頃、紫陽花の彩りとともに季節の贈り物を楽しむことが出来た。