XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

桜が開花しました。(2)

shig552009-04-06

 前回、同様な題名で書いてから、すでに10日あまりが経っている。そして、やっと満開になった。ちょうど卒業式の頃、ぽつりぽつりと桜の開花が見られていたのだが、その後寒い日が続き、開花も足踏みをしていた。そして4月になり、やっと気温が上がってきたので、桜並木が花で埋まるように満開を迎えることができた。
今日の入学式は花びらが舞い散る花吹雪の中でのお祝いになった。天候の不順が幸いして長い期間にわたり桜の花を楽しんでいる。
それにつけても桜の華やかさ、豪華さは息を呑む程の美しさだ。川の両側にある並木が川側に枝を垂らし枝全体が淡いピンクのボリュームで覆われている。
 
 オオシマザクラはもう盛りを過ぎて明るい緑の葉が多くなっている。しだれ桜は濃いピンクの色を見せ始め、もう少しで咲き出しそうである。八重桜はまだつぼみが堅い。ソメイヨシノは今が盛りである。木々それぞれに開花の時期がずれているのが嬉しい。今年は例年になくソメイヨシノの花期が長かったが、そのほかの種類の桜がソメイヨシノの後、まだまだ花見を楽しませてくれるようだ。
 たくさんの人が遊歩道を歩いている。上着を着なくてはならない程の寒さは遠ざかり、早足で歩いていると汗ばんでくる程になった。桜の下を歩くのは気持ちがいい。夜桜は照明によく映える。花の淡いピンクが光線をよく反射するからだろう。日が暮れると桜の木々は昼間以上にボリューム感が増して見える。
 世の中の不景気の影響か、提灯を吊したり、ライトアップをするところが減ってきたようだ。一方、千鳥ヶ淵ではLEDによる照明が始まったとのこと。LEDなので個別の明かりをたくさん取り付けてあるのだろう。どんな色のLEDを使っているのかな?桜に合う色というのがなかなか難しそうである。白色のLEDだとすると桜の木はクリアな色になりすぎてしまうだろう。青や緑では桜の花が異様になってしまいそうだ。
 やはり、ろうそくの明かりのようなぼんやりとした温かみのある照明がよいように思う。暗い空を背景に白い花に包まれた枝が被さってくるような夜桜がいい。明るくなくてもいいのだ。桜の花自体が微かな光でも白く浮き上がって見える。暗いからこそ映えている。

 上の文を書いて数日。花の移ろいはとても早い。ソメイヨシノのあの豪華さはどこかに行ってしまい、緑の若々しい彩りに変わってしまった。そして八重桜の濃いピンク色が華やかになってきている。もうしばらく花を見ながらの通勤が楽しめそうだ。