XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

温度チェッカー

温度チェッカー

 節分、立春を過ぎ、少し寒さが緩んできたようだ。二月は例年より平均気温が高くなるだろうという予報も出ている。暖かくなるのは嬉しいのだが、気候の変化が極端になってきているので、例年と違うということに危機感を感じてしまうのも事実である。
 九州では霧島連峰新燃岳の噴火が続いている。内輪山の内側が溶岩で満たされてきた。そして噴煙が数千mにも達し、大量の火山灰が付近に降っているという。大地の活動には逆らうことはできないが、早く収まってほしいものだ。被害が少しでも少ないことを願いたい。

 今年の猛暑のとき、気温が上がったときに警告が出るアラームを作ったが、そのバリエーションである。
 植物はある温度以下になると生育に支障が出るようだ。壁際に置いていた鉢植えの植物の葉に斑点が出てしまった。夜間の温度が下がりすぎてしまったようだ。園芸の本などに「15℃を切らないところに置く」などという記述がある。温度計で確認すればよいのだが、もっと簡単に、その場所がどの程度の温度になるか分かると便利だ。記録温度計を使えばよいのだが、手軽にできないかと考えた。
 その場所の概略の温度をマルチカラーのLEDで常時表示させ、通りかかりの時にその色を見ておくと、だいたいの温度を知ることができる。あくまでも概略でよいと考え、5℃刻みで色が変わるようプログラムを設定した。できあがったのが「温度チェッカー」である。
 電池で動作させるため、長時間動作を続けられるよう省電流に配慮した。動作させ放しでその場所の温度状況を見るためである。約1秒おきの色の点滅で温度を示している。緑の点滅なら15℃以上で、青の点滅なら20℃以上あることが分かる。もし、黄色の点滅になったら15℃を切っているし、マゼンダの点滅になったら10℃以下になっているのがわかる。

 あまり厳密な温度測定ではないが、大まかな温度を知り、植物にダメージを与えないようにする手助けになると思う。簡単な回路で、プログラムもダウンロードできるようにしてあるので製作してみて頂きたい。