XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

温度チェッカー その2

shig552011-02-11

 太平洋側を進んできた低気圧により、西の方から雪の範囲が広がってきた。予報では今日の未明から東京も雪とのことだった。朝起きてみるとまだ小雨だったので一安心していたのだが、午前中には雪に変わってきた。
 昼頃にはうっすらと積もり始め、夕方には庭木の上などが真っ白になっている。車の数も人の姿も少なくなっている。
 雪の多い地方の人から見たら、ほんの少しの雪なのだが東京での積雪は大きな障害になりそうである。今夜中降り続くと明朝はどんなことになるか心配なところである。

 温度チェッカーを作った。さらに再現性の確認のため2号機を作ったのだが、2つの動作が同じにならない。温度上昇に伴ってマルチカラーLEDの色が変化していくのは同じなのだが、色が同じではないのだ。
 センサーで読み取った値は同じであっても、それをデジタルに変換するところで違いが出ているようだ。PICのA/Dコンバータ機能を使っているのだが、その基準としている電圧に問題があるようだ。この部分が一定になるようなデバイスを使えばよいのだが低い電圧で動作させるものを探してみるが見つからない。3Vの電源電圧内で基準電圧を作ることを模索した。
 そしてふっと思いついた。これまで使っていたデバイスで定電圧を得ることができるのなら、そこから分圧によって一定の電圧を得られるのではないか。実験をして見ると、おおむね満足できる値を得ることができた。分圧に可変抵抗器を使うことで調整できるようにすればよい。回路の修正とプログラムの修正を行った。
 基板への組み込みが終了した時点でVRを使ってPICへ供給する基準電圧を調整する。このことでどの装置も同じような動作をさせることができるようになった。
 できてしまえば何でもないことなのだが、ここに至るまでの試行錯誤やシミュレーションがおもしろかった。もの作りの醍醐味である。