XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

バー表示電圧計

タカチ53に納めたバー表示電圧計

 このところの猛暑は尋常ではない。朝から30℃もあり、夜になっても涼しい風にならないのだ。日中は35℃を超す暑さで、ふつうに歩いているだけで汗が噴き出してくる。熱中症の被害が連日報道され、特にお年寄りが被害を受けているようだ。熱中症で亡くなられた方のうち4割もの方が室内で発症しているという。発汗機能も低下し、暑さやのどの渇きも感じづらくなるお年寄りにとってこの暑さは殺人的である。クーラーの使用には消極的なのだが、このような毎日では身を守るためにクーラーにも頼らざるを得ない。
 それにしても、クーラーなどの機器による発熱とヒートアイランド現象、気候の変動、等々、悪循環に嵌り込んでしまったようである。

 8ピンのPICは大変に使いよく、様々なプログラムを作って楽しんでいる。8ピンのうち、電源関係の2本のピン、入力限定の1本のピンを除く5本が入出力として使えるピンである。これらのどのように活用するかが、工夫のしどころである。
 LEDを順次点灯させて、バー表示の電圧計を作った。A/D入力に1ピンを使うので、残りの4ピンでLEDの制御を行う。通常ならこの一つ一つのピンにLEDを接続し駆動するのだが、4つだけではいかにも寂しい。そこで、一つのピンに2つのLEDを逆向きで接続し、電流の向きで制御することを思いついた。
LEDの逆接続時の耐圧に注意すれば、電流の方向を変えることで接続されたどちらのLEDを点灯させるか制御できるはずである。
 この方法なら3つのピンに2個ずつのLEDを逆向きに接続し、もう一方を共通として残りの1本のピンに接続することで、2×3=6本のLEDを制御することができる。ただし、どのLEDを点灯させるかは共通側の設定で規定されるので、原則的に1つずつしか点灯できないシステムである。
 見かけ上は目の残像を活用し、早い周期で点滅を繰り返せばあたかもいくつものLEDが点灯しているかのように見せることができるので、6本のLEDを自由に制御できるのだ。
 電圧計ではなく、入力を限定すれば最大5本のピンが使えるので2×4=8本の制御が可能である。(暗くなると動作を始めるフラッシャー)
 小さなPICではあるが、工夫次第でいろいろなところに使えそうな回路とプログラムである。