XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

HDDの不具合

shig552006-09-07

台風が太平洋岸をかすめ北上していった。北日本方面に大雨の被害が出ているようだ。東京では数日来涼しい日が続いていたが、今日は昼過ぎから気温が上がり、蒸し暑さが戻ってきた。
駅から数分の所に大きな森がある。そこにはいると気温が2〜3℃低いようだ。樹齢数十年の木々に囲まれ、薄暗い森を抜けると芝の広場に出る。遠くからの騒音がなければ、東京の繁華街にいるとは思えない環境である。吹く風は爽やかで、トンボたちが群れをなしていた。

 数年前にPICのプログラムをしていたPCが不具合になってしまった。DOSで作業をしていた時代の代物である。はじめは認識できていたHDDだったが、だんだんに読み込みが出来なくなりついに認識もしなくなってしまった。
取り外してUSBへの変換回路をつなぎ試してみたが認識しない。中に入っているデータを修復したいのだが途方に暮れている。ペーパーベースのデータはどこかに仕舞ってあると思うのだが、改良を重ねてきたプログラムのデータがなくなってしまうのは辛い。昨日もホームページをごらんになった方から書き込み済みのPICのオファーが来ている。現在でも役に立ちそうなプログラムである。最初から打ち直さなければならないとなると気が遠くなる。これを作っていた頃は気力も充実し毎日改良にバグ取りに没頭していたものだ。
データ修復について調べてみると、たくさんの専門業者があることがわかった。ただし、その費用は成功報酬としても数十万円かかってしまう。貴重であり修復をしたいとは思うが、修復しなければ生活が成り立たないような範疇のものではない。とても数十万円という金額を出すことは出来ない。願わくは、HDDが気まぐれでたった1回でも認識できるようになり最低限でもデータを読み出せるようになって欲しい。
PCの変遷は自分の歩んできた道と重なっている。就職して初めてのボーナスでNECの8001を購入し自分でプログラムをし仕事に使っていた。MS−DOSの時代である。何台ものPCを乗り継いできたがどの機種にも愛着がある。PCの性能は飛躍的に向上したが、やっている仕事自体はあまり変わっていない。処理速度が早くなり操作が容易になっただけである。
不具合を起こしたHDDももう数十年も働いてきたものである。よくもったのかもしれない。諦めるしかないのだろうが、何か自分の大事な思い出をなくしたようでつらいものである。