XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

多様性 みんな違ってみんないい

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変わった形の花を見つけた

 いただいたシクラメンの花がたくさん咲いている。淡いピンクの花なのだが、よく見ると、その中に2輪ほど形の違った花があった。シクラメンは花びらが反り返った形の花なのだが、この2つは下側にも花弁がのびている。八重咲きになりかけているようにも見える。何らかの原因で変異を起こしたようだ。しかし、形は同じように見える花でも色の違いは様々であることに気づく。濃いピンク色からほとんど白に近いものもある。目立った形の2輪も色が全く違っている。
 この変異が生育条件に起因するものなら、この一大限りであろうが、遺伝子などに起因するものだとこの種子から生まれる次の花にもこの変異が引き継がれることになるのだろう。こうした変異を利用して品種改良が行われている。そこには変異の状態を希少性や形のおもしろさ、色の綺麗さなどの価値観が加わり、また、自然界の生存への選択が加わり、淘汰が行われる。様々な変異が起こり、多様性が生まれている。
 この多様性、私たちの趣味の世界にもある。電波を使って通信をするというアマチュア無線だが、人それぞれのやり方がある。DXを追いかける人、ラグチューを楽しむ人、アワードを集める人、移動運用を楽しむ人、工作をしたり、改造したり、回路を考え、プログラムを作る人もある。それぞれの興味関心と知識技能、設備などの環境、仲間とのつながりによってもそのスタイルは多様である。
 多様であるからこそ、互いに刺激を受けることもあり、新たなアイディアも浮かんでくる。人は同質で集まりやすく、異質なものを排斥しがちである。同質なものには親しみを感じ安らぎやすく、異質なものには違和感を感じ、居心地が悪いからなのだろう。しかし、同質か異質かという認識自体が主観的なものであり、自分の範疇でしか知り得ないところである。互いを尊重するという立場で多様性を認め合うことが大事なのだと思う。
 アマチュア無線という趣味は奥が深い。電波という得体の知れないものを使って、時々刻々と変化する電離層、気温や湿度など大気の変化による屈折率の変化など地球や宇宙の営みを伝播によって肌で感じられる趣味である。それに加えて技術的な興味は日進月歩で広がっていく。多様な楽しみ方ができる世界である。
 シクラメンは花が終わると花柄を抜いてしまうのだが、この2輪についてはそのまま残しておこうと思う。種が付いてくれるかわからないが、この変異の行方を見守ってみたいと思う。