XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

光の水墨画

shig552006-09-17

 またまた台風が来ている。13号が九州に上陸したとのニュースが流れている。これから日本海側に出て列島に沿って北東に進むようだ。秋雨前線が南側に停滞しているので関東地方も雨が降り始めた。九州では激しい雨、鉄砲水で犠牲者が出ているという。少しでも被害の少ないことを祈りたい。

 近くの美術館に出かけた。明治から大正時代に活躍した画家の作品が展示されていた。いわく「光の水墨画の全貌」水墨画というと幽玄な景色を描いた絵を想像していたが、より広い題材を光を感じさせる表現で描いていた。あの黒田清輝から「光への感性を持っている」と褒められたという画家の卒業制作の油彩から漫画、そして水墨画での景色、静物へと変わっていく表現が一堂に集められていた。
 一番心に残ったのが山百合を描いたものだった。一部彩色されているが墨で描かれている作品なのに色彩豊かに感じ、何よりも山百合の白が印象深い作品である。墨の濃淡がこれほどまでに色彩を表現できるとは驚かされる。晩年の皿や盆の上に盛られた葡萄の房の静物画では彩色されていないにもかかわらず、葡萄のみずみずしい色が感じられた。また、池の中に泳ぐ鯉を俯瞰した作品があったが、鯉の動きによって波立つ水がすばらしいタッチで表現されていた。
 この展覧会では水墨画の奥深さを学ばせてもらった。また、漫画というジャンルで画家が活躍していた時代もあったと言うことを知ったのも収穫であった。地域の美術館なので混雑もなく、ゆっくりと時間を過ごすことが出来た。たまにはこんな美術館巡りもよいものだ。

先週、HDDの不具合で昔のデータが取り出せずに難渋していたが、やっと取り出すことが出来た。同じ種類のHDDから基板を取り出し、不都合を起こしているHDDのものと交換したのだ。ものは試しとやってみたらうまい具合に認識してくれた。急いでメディアにコピーし、PCに移植することが出来た。
あのころはNEC98とDOSVが併存する時代だった。FDDも1.25と1.44があり、NEC9801は両方が読める仕様になっていた。今は統一されているが、当時の資産を使うときにはNEC98も残して置かなくてはならない状況がある。まだしばらくは私の机の下のPCの山もそのままにしておくことになりそうである。