XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

よさこい

shig552006-08-30

蝉の声が元気なくなり、虫の声が爽やかに聞こえるようになってきた。最高気温も30℃を割ったようだ。帰宅の際に聞こえた国立競技場からの歓声は自然の風情とはまったく関係ないかのように盛り上がっていた。今日はセレッソ大阪とFC東京の試合のようだ。

先日、スーパーよさこいというイベントに行ってきた。原宿駅の周りにいくつものステージが設けられ、たくさんの連がリズムに合わせて踊っている。今回は97チームが参加しているとのこと。よさこい鳴子踊りの旋律を自由にアレンジしてそれに振り付けをし、衣装をさまざまに工夫しているとのことで参加者と見物人で溢れていた。いわゆる5大要素と言われる「鳴子」「衣装」「楽曲」「振り付け」「地方車」を見て聞いて感じるのがよさこいだそうだ。

いくつもの会場を回る。見ている人も楽しんでいるが、踊っている人たち自身が楽しんでいるようだ。それこそ老若男女が舞台狭しと笑顔で踊っている。同じ振り付けで集団で踊るのが基本だが、一人一人の踊りかたに微妙に個性が出ている。首のかしげ方や指の使い方など小さな動きで優しさやかわいらしさやたくましさが強調される。
この踊りは本来前進しながら踊るのがルールのようだが、このスーパーよさこいでは明治神宮境内や代々木公園、NHK前などいくつもの舞台が設けられ、舞台での踊りが盛り上がっていた。そして、舞台の下では踊り終わった人や出番を待つ人々が見物人と混じって舞台を見ている。交流の場という感じである。
表参道から神宮前にかけてのケヤキ通りを使って本来の形での隊列で前進しながらのよさこい鳴子踊りも行われた。時間的制約のせいか。40数チームの参加しかなかったが、こちらでは審査が行われグランプリは本場高知の「十人十彩」がとったようだ。地方車を先頭にPAから自慢の音楽を流し、歩きながらのフォーメーションの変化を工夫し踊りを盛り上げていた。
路肩に座っているだけで目の前をいくつもの連が通り過ぎる。踊り手の汗が飛んできそうな距離から見るのは迫力が違う。
札幌の「よさこいソーラン」本場高知の「よさこい鳴子踊り」をはじめ各地でよさこい祭りが行われている。原宿のスーパーよさこいにも全国からのチームが参加していた。それぞれの地域の特色を活かした音楽や振り付け、衣装が楽しめた。

阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆」ではないが、踊りに参加することでエネルギーを発散させ仲間とのつながりを感じ、爽快感を得ている。踊っている人々の爽やかな笑顔がとてもよかった。