XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

地震とサボテンの花

shig552006-09-01

昨日は夕方東京湾震源とする地震があった。とても短かったが、机の上のコーヒーカップが今にもこぼれるかと思うほどに波打っていた。震源に近かったため、横揺れと言うよりも下から突き上げるような揺れだったようだ。幸い、被害もなく事なきを得た。マグニチュード4.3とのことだったが、これから起こると想定されている地震は7以上だという。
今回の地震で特筆したいのは、地震の揺れを感じる15秒前にその発生を関知していたということだ。一部ではこの早期警報が活用されたと報道されている。
15秒あれば交通機関は速度を落とせるし、家庭では火を消すことが出来る。また、心構えの面でも有効な時間である。実際交通システムや工場などには重宝が伝えられているようだ。
被害防止という点でこのシステムをもっと普及したいものだ。ポケットベルのような受信専用のモジュールを作成し、さまざまな機器に組み込むことで被害防止への取り組みが進むと考える。
システムを複雑にすると伝送時間がかかってしまうから、単純な方がよい。地震を感知したら携帯電話網を経由して一斉に警報を発信する。受信側は同一コードにしておき、多くの機器が一斉に受信できるようにする。信号を受信したらその出力はどのように活用するかはユーザーに任せる。ブザーを鳴らすのもよし、合成音声で知らせるのもいい。直接電源スイッチを切るようにしてもいいし、ガス栓を閉める仕組みもよい。車なら緊急信号とともに左側に寄せ停止するよう指示を出してもいい。
ともかく、15秒以内に出来ることを指示し、地震を迎える体勢を作る。不意に襲われるよりも心構えがあればパニックは押さえられる。地震発生予知システムの早い普及が望まれる。

急な地震でびっくりした夜、我が家のサボテンの花が咲いた。夜8時頃、つぼみがふくらみはじめ10時頃にほぼ満開になった。白い大きな花である。暗闇の中で花を開き、朝には閉じてしまう。原産地の暑い気候の中で形作られた仕組みなのであろう。受粉を助ける虫たちが夜涼しくなってから活動し始めるのに合わせたのかも知れない。
とげで囲まれたサボテンがその姿からは想像も出来ないようなきれいな花を咲かせる。これも自然の営みなら、地殻変動などで地震が発生するのも自然の営みである。私たちはそのどちらも受け入れなくてはならないが、せめて自分たちの作ってきた町並みや建物の被害を少なくできるよう身の回りを見直したいと思う。