XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

トマトの味

shig552006-05-02

朝から雲行きが怪しい一日。用事で葛西臨海水族園に出かけた。連休の谷間にもかかわらず、幼稚園から高校生まで団体さんがいっぱいである。家族連れや二人連れはちらほら。昼頃には雷鳴とどろき、激しい雨になる。

とてもおいしいトマトをいただいた。埼玉県の川越付近のビニールハウスで作られているとのこと。口コミで評判が広がり、予約販売されていてなかなか手に入らないらしい。どのように手に入れるのか、農家の名前や所在を聞いたが教えてもらえなかった。

一見「桃太郎」に似た形や色である。しかし、食べてみると明らかに違う。トマトの風味はあるのだが、まるで別のフルーツを食べているようなふくよかな甘みがある。しつこい甘みではなくいくらでも食べたくなる後味の爽やかな甘みである。
最初、そのままをカットしていただいた。酸味や青臭さは少ない。皮の食感はトマトである。しかし感じる甘さはこれまでにない甘さである。
次に、湯むきをして食べてみた。目隠しをし、トマトと知らされないで食べたら、「何という果物ですか」と聞きたくなるような全く別の食感である。種子の異物感がない。身の部分と種子の部分が一体となっていて、たっぷりの果汁を含んでいる。香りはあまり強くない。口に入れるとすぅと溶けてしまうような柔らかさで、甘みが口いっぱいに広がる。

昔、畑でもぎたてのトマトにかぶりついたときには青臭さや酸味と甘みが一体となったトマトの味だった。このトマトとはずいぶんと異なった味だったように感じる。このトマトはさまざまな交配の末に改良された新しい品種なのかもしれない。または、「桃太郎」を特殊な栽培方法でこのようにしたのかもしれない。ともかく、私にとっては今までに食べたことのない味である。

何という品種なのか、どうすれば手に入れられるのか、不明なことだらけだが、こんなにおいしいトマトがあることを知ったのはうれしいことである。探し求める対象がまた一つ増えた。