台風９号の通過した後、ひとときは涼しくなったのだが、まだまだ暑さが続いている。それでも日が落ちる時刻は日々早くなり、虫たちの合奏もにぎやかになってきている。
彼岸の入りで墓参りをするとたくさんの人が出ていた。寺の入り口近くに菩提樹が植えられているがもう実がなっていた。種をおもりにしてさやの部分が回転することで遠くまで種を運ぶ仕組みになっていることは知っていただ、まだ若くて枝に付いている実を見ることができた。さやの部分は葉のような形をしているので誤解している人も多いが、こうして木になっている姿を見ると葉と種子の部分の違いがよくわかる。
今日は敬老の日。各地で敬老会や敬老演芸会が催されたようだ。敬老とはいまや７５歳以上のお年の方を対象にしているようで、杖をつきながらや車いすで参加される方もいるが、かくしゃくとしてお元気な方が多い。報道では６５歳以上の方の全人口に占める割合が四分に一になると言う。高齢社会が進んでいる。戦後の混乱期をこれらの方々が支え高度成長期へと進めてくださった。
最近、高齢の方の集まりではいつも「振り込めサギ防止」の話が聞かれるが、若者がこうしたこれまでの社会を築いてきてくれた高齢の方々を餌食にするような状況を嘆き、怒りを覚えずにはいられない。これからの時代を背負う気概を大事にしたいものである。
老いることを安らぎをもって受け入れられる社会にしたいものである。そしていつまでもお元気でと祈りたい。
