XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

レンブラントとフェルメール

shig552006-04-07

だいぶ続いて書いてきたのですが、昨日は書けませんでした。大きなイベントが3つもあり朝からフル回転の忙しさで、さすがに疲れてしまいました。

*光の画家
光をどのように描くかで、画家の人たちはさまざまな工夫を重ねてきたようです。レンブラントは点光源の光によって陰をうまく使い、人物の表情を強調し、内面までも表現しようとしたようです。フェルメールは光源から直接くるような強い光ではなく、間接照明の柔らかな陰のない光によって描いています。
ものが見えるのは、そこに光が当たり反射した光を見ているのですから、ものからの反射の強弱や散乱、色の吸収や屈折などそのものの特性による微妙な変性を感覚しているわけです。視覚としてはそうなのでしょうが、感性が加わる絵画という表現になると二人の画家のような大きな違いが出てくるのでしょう。

*モネの絵
印象派のモネの作品も光をテーマにしているようです。形を描くのではなくそのものの存在から受ける印象を光のさまざまな集合として描いているようです。部分的に見ていると何を描いているかわからない絵でも、絵全体を視野に入れると具象化してくる描き方です。

肉眼では焦点が合う部分というのは大変狭い部分です。細かな文字が読めたり、チップ部品のハンダ付けができるのもその機構のおかげです。焦点の合わない周りの部分はぼんやりとぼやけて見えているのですがあまり気になりません。でも、意識の中ではそのぼやけたところを含めて視野に入るものを認識しているのですから、モネのような表現方法に似ているのかもしれません。

絵を見るのは好きなのですが、その絵から触発されていろいろ考えたり、その絵から何かを感じることを楽しんでいます。自己流の楽しみ方です。