北からの寒気が少し退いたようで昨日今日と日中の気温が上がっている。特に日射しの当たっているところでは小春日のようである。この季節ほど太陽の暖かさを感じることはない。朝は寒さの中で身を凍えさせながら活動を始めるが、日が差すようになると空気は冷たくとも暖かさを感じるようになり、ときにはカーテンが必要なことになる。そして夕方になると途端に気温が下がり上着や暖房がなくてはいられなくなる。曇っている日などは太陽を待ち望む気持ちになるのだ。
10日には皆既月食が見られた。21時45分ころから月が地球の本影に入り、少しずつ欠け始めた。23時頃になると皆既が始まった。それまで月の明るさで見えていなかった影の部分も見えてくる。赤黒い月の出現である。すぐ近くにはオリオンが輝きを増したように見えている。
太陽・地球・月と一直線になることで月は本影に入っているのだが、さまざまなルートで届いた光や他の天体からの光を受けているので、月は赤黒く見えている。太陽の光の強さが実感できる天体ショウだ。
日本海側では雲に遮られたところが多かったようだが、皆既の時間が長かったので太平洋岸では多くのところで見ることが出来たようだ。加えてネットでは実況中継が行われ、8万を超える人々がさまざまな感想を書き込みながらこの天体ショウを楽しんだ。
「深谷ネギサミット」というイベントが行われた。
参加したネギたちは
・岩槻ネギ(さいたま市) ・やわ肌ネギ(新潟市) ・平田赤ネギ(酒田市) ・坂東ネギ(坂東市) ・白神ネギ(能代市) ・熊谷ネギ(熊谷市) ・矢切ネギ。あじさいネギ(松戸市) ・徳田ネギ(岐南町) ・下仁田ネギ(下仁田町) ・阿久津曲がりネギ(郡山市) ・岩津ネギ(朝来市)など −開催パンフより−
ネギは生育につれて根元に土をかけ日に当てないようにすることで白い部分を作る。各地で特徴のあるネギが作られ、中には果物と同じくらいの糖度を持つもの、太く柔らかい鍋物に適するようにしたもの、辛さに特徴を出し薬味として適するものなどさまざまである。こうした各地のネギを集め、深谷の街の人々も一緒になったイベントである。
それぞれのブースでネギの特徴を紹介していた。炭火で焼いたり、甘辛く煮込んだり、肉と一緒に炒めたり、一面に食欲をそそる香りが立ちこめている。そして配布の長い列が出来ている。
この地域を車で走っているとネギの畑が至るところで目に付く。高く畝を盛り上げてあり見えるのは緑色した葉の部分だけであるが、畑の脇には出荷するために剥かれた白い部分の皮がうずたかく積まれている。太陽の光をいっぱいに受けて育っている。
道の駅かわもとに立ち寄りネギを購入する。ここではネギ専用の細長い手提げ袋が用意されていた。さすがネギの本場である。そしてこの日の夕飯では葱鮪鍋を楽しんだ。