XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

石を立てる

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雨の日でも、部屋の中で遊ぶ



 このところ、この遊びにはまっている。昔河原でやった石積みの延長である。違うこところは、部屋の中であり、石を乗せるのではなく立てることである。
 なんの変哲もない石。その長点を見極め、もう一つの石の上に立てる。どこかにある、重心を支える3点を探して、試行錯誤するのだ。両手で石を支え、その力を抜いていく。石は傾いてしまう。接するところを変え、繰り返す。すると、ある1点で手の力がすーっと抜けることころがある。石が立った瞬間である。結構しっかり支えられていて、石は立ち続けている。達成感がわき上がる時である。
 単純な作業であるが、結構集中して楽しい。何回も失敗を繰り返し、重心を支える1点を探す。無心になれるのがいい。何も考えず、ひたすら作業に没頭する。これがリラックスできるのだろう。日々さまざまな煩悩に取り囲まれている中で、すべてを忘れ、無になって集中する。そして、その1点が見つかった時の達成感がたまらない。
 石の表面にはさまざまな凹凸がある。2つの石が重なった時、立てた石の重心がその3点の真上に来た時、石は立つ。その3点がどれなのか、手の感覚で探っていく。山や河原で拾ってきた石である。標本になりそうな石やきれいな形、色・模様の石だということでつい集めてしまったものである。普段は棚の上に並べているが、こうして手にとって遊ぶことを見つけてしまった。投資ゼロのこの遊び、しばらく続きそうである。

 

「石を立てる」のホームページ