「どう猛な都市気象」という言葉が紙面にあった。大きな竜が何匹も暴れ回ったようだ。スーパーセルという特殊な気象のようだが、またも荒ぶる自然の姿を見せつけられた。被害に遭われた方々の一刻も早い復興を祈りたい。
○パソコンが喧しくなってきた。空冷のファンが猛烈な勢いで回っている。そろそろ寿命なのだろうかと何日も躊躇していた。そしてある日、思い切ってパソコンを開けてみることにした。ビスを外し、筐体を取り外す。電源部とCPUにファンが付いている。CPUの周りに綿埃が固まっている。これを取り除いたらどうにかなるかも知れない。いくつかのビスを外し、掃除機のノズルの先が奥まで届いた。スイッチオン。瞬く間に綿埃が取り除かれる。PCを元に戻して電源を入れた。静音。こんなことなら早く掃除をすればよかった。
○激しい天候が続いているが、それでも春の日射しは心地よい。街路樹の緑が日増しに濃くなり、ツツジやハナミズキも色鮮やかだ。窓を開けて車をゆっくりと走らせる。ふと走行距離メーターを見ると「77,7」。単なる偶然だが思わずニヤリ。
○一日の仕事を終え、凝り固まった肩をほぐしながら家路につく。ふと見上げると東の空に白い月が浮かんでいた。雲がない、暗くなりかけた空に輝いている。その透明な光にしばし足を止め見入ってしまう。すると携帯からメール着信の音が鳴る。「月がきれいですよ」とのメール。・・・同じものを見ていたんだ。
○庭の立木と屋根の間に渡したコードがアンテナ。チューニングはとっているものの、効率がよいわけはない。電力も極小のQRP。CQ,CQとこちらから呼んでも返事が来ることはまずない。
ある時、読書にも疲れ、目を休めようとトランシーバーのスイッチを入れて聞いてみる。にぎやかだ。電離層の状態がよいようだ。強く聞こえる九州の局を呼んでみる。一発でコールバックがある。599のリポートを交換する。コンデションのよいときには電力やアンテナなんて関係なくなるようだ。そのタイミングを楽しむのが鉄則。欲張ってもっと交信しようとしても疲れるだけだろう。
○今日は仕事はオフだったはずと、関西に行っている娘にメールをする。特に用事があるわけではないが、変わりがないことを伝える内容。返事がないのはよい返事とあきらめてはいる。
翌朝、着信のランプが点滅している。「伏見と宇治に行ってきました。おいしそうな抹茶があったのでお土産に持って帰ります」との返事。これまで返事があっても素っ気ない文面だったが、今回は6行も書かれている。少しは大人になったのかな。
ちょっといいなと思えることが日々の生活のなかにちりばめられていること、これが幸せということなのだろう。ほっとするひとときを持てる幸せ。