XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

ハイバンドが開けてきた

f:id:shig55:20200529122621j:plain

壁に引っ掛けた70cmMLA

 このところ、ハイバンドが開けるようになってきた。先日、18MHzで交信した後、何気なしに21MHzに移ってみるとたくさんの局が聞こえた。そこで、CQを出している局をコールすると、すぐ返答があり、QSOできた。しかし、アンテナはランダム長のワイヤーで、チューナーを使って18MHzに調整したままである。21MHzにはオフチューンの状態であった。測ってみるとSWRは2以上だったがしっかりと飛んでくれた。それだけ伝播コンディションがよかったのだ。
 こんなに伝播コンディションがよい状態なら、あまり効率のよくないアンテナでも飛んでくれるかも知らないと、自作MLAを使ってみることにした。
 2m程度のワイヤーを配線カバーで作った輪に沿わせた70cmφ程度のMLAである。トロイダルコアを介して給電し、キャパシターにはトリマーを使っている。これを部屋の壁に引っかけた状態のMLAである。キャパシターを調整し、同調点を探し出して21MHzでほぼSWR1に近づけてある。
 FT181NDに接続し、ワッチをしてみるとたくさんの局が聞こえる。呼びかけると応答があった。相手は599で届いているが、もらったリポートは579であった。弱いながらも電波は出ていることがわかった。その後も何局か呼びかけて交信することができた。室内アンテナ、それもコンパクトなMLAでも電波が飛んでくれたのだ。

 この構成で数日運用しているが、お空が開けてくれば交信することができている。FT181NDは内蔵電池運用で2.5W出力の設定である。QRPで、効率のあまりよくない小さなアンテナでもアマチュア無線が楽しめる。まさに、電離層という自然条件の恩恵を受けた楽しみである。

 

 電波コンディションは上向きであるという。外出自粛を続けて行かなくてはならない昨今、部屋にいながらにして宇宙や地球の営みを感じるハムライフをエンジョイしていきたい。