XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

バグ取りで半日

shig552008-12-31

 大晦日紅白歌合戦が後ろで流れている。先ほどテレビを見ていたら舞台装置がとてもシンプルになっていた。フルカラーLEDを使ったスクリーンが背景にあり、映像が流されている。客席から見たらさぞきれいなのだろうが、テレビの画面では映像が精細になっているのでLEDそのものが見えてしまい興ざめで見苦しい。エコを考えての舞台装置のようだが、もう一つ工夫が必要のようだ。

 さて、やっとこうしてブログを書く余裕が出来たのだが、今日は大変な一日だった。
 年賀状を印刷しようと久しぶりにプリンタを動かしたが、ローラーが滑ってしまうようで、紙の送り込みがうまくいかない。いろいろと調整してみたが、だめだった。しかたがなく家電量販店に出向き新しいプリンタを買うことにする。ところが、最近の機種はほとんどが複合機になっていた。スキャナやコピー機能を搭載していて、入力もセントロニクス端子がなく、USBが主流なのだ。以前とはまったく様変わりしいることに驚く。
 何度となくプリンタコーナーの前を行き来して考えたが、買う気にならない。複合機能が付いて以前のプリンタと同じくらいか、さらに安くなっているのだが、必要のない機能まで買うことに抵抗があるのだ。スキャナは現役で働いているし、コピーは専用機でやればいい。写真は「お店プリント」を頼めばいい。私のやりたいのは年賀状の印刷なのだ。迷った挙げ句、購入せずに帰宅した。
 調子の悪いプリンタがどうにか使えないか、いじり回すが、素直に動いてくれない。しかたがなく古い機種を扱っている店を探すことにする。念ずれば通ずである。飛び込んだ近くの店で、具合の悪くなった880という機種に近い890という機種を見つけた。当然、びっくりする程の値段の中古の機種であるので動くという保証はない。しかし、直感で「動きそうだ」と判断し、早速購入して持ち帰る。

 それからが大変だったのである。我が家ではいくつかのPCでプリンタを共有している。LAN接続でプリンタサーバーを使っている。設定をし、他のPCでの稼働はすぐに出来たのだが、私のPCからだけ、動かないのだ。どこかの設定がおかしい。プログラムではないが設定のバグ取りである。プリンタのドライブを何度も入れ替えてみる。ローカル接続にして動作を確認する。ネットワークの設定項目を一つずつ変更してみる。LANケーブルを取り替えてみる。ハブの差し替えをしてみる。ああでもない。こうでもないと試せるだけ試してみる。Windowsのヘルプからトラブルシューティングを参考に対応をしても、なかなか原因が見つからず、半日が経ってしまった。

 解決は突然訪れるものである。何回となく見ていたポートの設定画面。ポート名とIPアドレスを記入する項目がある。プリントサーバーの取説には「アドレスを入力すると自動的にIPを前置したポート名が入力される」と記載されていた。この部分をさっと読んで入力していたのだが、私のWindowsと取説で示してある入力画面ではポート名とアドレスの記入箇所が逆になっていたのだ。そのため、アドレスにIPという余分なものが付いていた。普通に考えれば一目でわかることなのだが、取説に従って作業を進め。十分に理解していなかったためのミスである。
 たった一カ所でもシステム自体が動かないのはコンピュータの常である。先日、新幹線の運行システムがトラブルに見舞われたのも同じような「たった一カ所」のバグだったのではないだろうか。システムが巨大になればなるほどバグ探しは難しいと思われる。銀行や券売機など巨大なシステムが平常に動いていることが驚異的なことであると知らされた年末の出来事だった。