XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

おもちゃの修理

shig552007-10-20

朝晩は20℃を切るようになり、秋が深まってきた。今日の空は青さが増してきたようで、すっきりとしている。桜の木の葉が色づき初め、ススキの穂も風情が出てきた。九州ではまだ夏の高気圧が居座り夏日だという。また、北海道では氷点下に下がる朝もあるとのこと。北と南では気温の差が激しい季節だ。
地域では秋まの祭りが盛んだ。秋葉原ではロボット運動会が開かれている。収穫祭や地区祭、区民祭り、ハロウィンももうすぐだ。

 ものを分解したり、再生することが好きなので私のホームページに「おもちゃの修理」のコーナーを設けている。素人のやることなので必ず直せるという自信はない。しかし、ちょっとした手直しでまた動き出すおもちゃも多い。
 以前、近所の子どもが遊んでいた電動式の犬のおもちゃが動かなくなっていると聞き、見せてもらった。開けてみると配線切れ。しっかり遊んでいる打ちにコントローラーと本体を結ぶケーブルが切れてしまったのだ。それを繋いで修理完了。子どもは大喜びだった。
 おもちゃの場合、修理に出すと結構な期間と費用がかかる。捨ててしまうには惜しいが修理に出すのも二の足を踏んでしまうことが多いようだ。自分で直せればよいのだが、知識も工具も測定器もないことが多い。
 それならば、趣味でいろいろな部品や測定器、工具が揃っているのでこれを活用してボランティアができないかと始めたのが、この「おもちゃの修理」のページである。しかし、なかなかリクエストがない。送料だけで原則無料と言うことに胡散臭さを感じられるのだろうか。見ず知らずの者に修理を依頼することへの抵抗だろうか。市民センターなどで出張し、「おもちゃの病院」を開けばもっと信用してもらえるのかも知れないが、現状ではその時間的余裕がない。
 これまで受け付けた依頼は2件。一つは機関車トーマスの携帯電話。電源が入らないという症状。分解し調べてみると、基板は正常に機能している。電源関係と目星をつけてトレースしてみるとスイッチ部分のプラスティックが擦れ細っていて、スイッチが入らないことが判明。接点を修整して機能するようにした。
 二件目はラジコンの自動車。前進はするが後退が出来ないという症状。車輪を設置しないで空中で動かすと車輪は回るという。分解して機構部分を確認。不具合は見あたらない。しかし、車輪に負荷を掛けると止まってしまう。トルクが出ていない。電池が8本使われているので電圧を確認すると負荷を掛けなくても10Vを割っている。そこで1本ずつ調べると2本の電池が不具合であることが判明。1本は極性が逆転してしまっている。電池を交換するときに他の6本と一緒に交換されなかった2本が逆充電されてしまったようだ。他の電池と同じ電圧の電池と交換して正常動作するようになった。
 こんな些細なことでも修理になってしまう。子どもにとっておもちゃを大事にすることを学ばせるよい教材だと思う。壊れたら捨てるではなく、なぜ壊れたのか、どうやって直したのかがわかれば理科的な興味もわいてくると思う。「もったいない」を実践するためにみんなで協力し合えることがあると思うが、遠慮や懐疑、不安がぬぐえないと前に進むことは難しいようだ。
 私にとって、修理はパズルを解くような楽しみである。将来NPOのような組織を作ってこの活動をもっと広くしてみたいという夢はあるが、まだまだ現役の仕事を頑張らなくては・・・・。