XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

身近な自然を楽しむ

shig552007-08-13

 6日、9日、そして15日と8月はさまざまな思いを抱きながら過ぎていく。すっかり夏の空になり陽射しがじりじりと痛いくらいだ。体温を超える気温で熱中症で亡くなった方のことが報道されている。高温多湿の日本の暑い夏である。
 今年のペルセウス座流星群は極大日がちょうど新月とぶつかり観測には適しているという。ロシアのニュースでは例年よりも倍近い数の流れ星が観測されるだろうとのことだった。日本の空も空気はきれいになってきたが、湿度のせいだろうかすっきりとした視界にはならない。青空も抜けるような青と言うことはできず、霞のかかった白っぽい青である。夜間になっても透明度がどの程度上がるのか不明だ。しかし、ぼんやりと夜空を眺めていると視界を光が横切っていくのはロマンがある。若い頃なら出現点が何処で消滅点が何処、何秒間発光し、色は、明るさはなどと記録をとったものだが、最近ではぼんやりロマンを楽しむようになっている。真夏の夜の楽しみである。


 気温が上がってくると川の様子も違ってきているようだ。早朝、川の流れは澄んでいて、とてもきれいである。さらさらと流れる水の様子を見ながら出勤するのだが、朝日を浴びながらきらきらと輝く流れは涼しくて爽やかである。
 しかし、夕方帰宅する頃の川の流れは淀んでいて朝の透明感が全くない。水量はそれほど変化はないのだが、明らかに透明度が落ちている。日中の陽射しを浴びて微生物が発生しているのだろうか。または、人間の生活排水が川に流れ込み汚濁が起きてしまっているのだろうか。
 夕涼みで川辺に憩う人々がたくさんいる。日が落ちると、川のせせらぎの音は涼しげで、川面の様子は薄明かりの中では余りよく見えない。それがかえって涼しさの演出にはなっている。朝と夕方では水の様子がこんなにも変化していることにどれだけの人が気づいているのだろう。川辺の散歩は早朝がお勧めである。
 

 先日、夕方のくすんだ川面を見ているとき、大きな鳥が水中を横切っているのを見かけた。思わず岸辺によって見直したのだが、カモよりも大きな体で、首が長く、羽色は黒い鳥である。すごい速さで水中を進み、水面に出たかと思うとすぐの飛び立ち、川の流れに沿って飛び去ってしまった。図鑑で調べるとカワウのようである。こんな住宅街の中にある川にも、カワウ?が来ていることに驚いた。その鳥はほとんどじっとしていることがなかったので詳細を観察することはできなかった。次回出会うのが楽しみである。


 今年この川の岸で生まれたカルガモはもう親と同じくらいの大きさまで成長した。生まれた頃、親の後をよちよちと歩いていた子どもたちが、もうすっかり自分で餌をとり親からも離れて泳いでいる。オナガガモカイツブリマガモなどいろいろな鳥たちが目を楽しませてくれている。水中には肥満気味の大きなコイたちが悠然と泳いでいる。錦鯉や銀色のコイなど人間が改良したコイたちも混じっているので全くの自然というわけではないが、身近なところでの生き物の営みは心が安まるものである。