XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

情報のつたわり

shig552006-04-24

雲の多い空。それでも午前中は青空も見え、気温も上がった。午後になり雲が厚くなって怪しい雰囲気になってきたが・・・。

仕事にキリをつけ、帰り支度をしているところにメールが入った。自宅付近では激しい雨が降っているとのこと。こちらは雲は厚いものの、雨は落ちていない。それでも傘を持って職場を出た。街の中では傘を持っているのは私一人。地下鉄の駅に着き、電車に乗り込むが雨の気配は感じられない。電車の中はいつもと変わらない雰囲気。
30分ほど電車に乗り、降車駅に到着。駅に入ってくる人はぐっしょりと濡れている。濡れた傘を持っている人もいる。外は雨が降っているようだ。階段を上っていくとたくさんの人だまり。雨のため外に出られず待っている。
事前に情報が得られたおかげで、傘の準備が出来ていたことに感謝。人だまりを後に家に向かうことが出来た。
このような個別の情報は口コミのようなルートでしか手にはいらない。降雨状況のサイトもあるがまだピンポイントの表示は無理のようである。今日の雨は局所的なものだったらしく、途中何カ所か冠水していた。激しい雨だったようだ。
家に着き、新聞を見ると山手線が長時間止まっていたという。テレビのニュースでも盛んにこのニュースが流れている。
職場ではラジオやテレビはつけられていない。緊急情報のメールやFaxはあるが、電車が止まっているという情報は流れなかった。街の中も特別な喧噪もなく、地下鉄の駅でもアナウンスを聞かなかった。身の回りの生活空間ではこのニュースは伝わっていなかったのだ。
情報の伝わりには大変な疎密があるようだ。ニュース報道で何となく世の中の動きを知っているつもりになっているが、伝わってくるものを知っているだけであり、伝わってこないものは知ることが出来ない。世の中の出来事の一部分だけしか知らないのだと言うことを私たちは忘れがちである。
阪神淡路大震災があった朝、小さな揺れを感じ地震があったことは知っていたが、どこでどれだけの被害が出ているかが明らかになってくるまでには数時間の時が必要であった。
マスメディアの力は大きいが、それを補完するミニコミの活用も大きな力になることを心しておきたい。