XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

安全・安心メール

shig552006-04-20

朝は小雨が降っていたが、晴れ間も出て暖かい一日。しかし前線の通過したとき強風がすごかった。ニュースではさまざまな被害が出た模様。屋根を飛ばされたり、飛んできたものが壁に突き刺さったり、自然の怖さを改めて知らされる。

警視庁生活安全課が都内各警察署ごとに安全安心メールを発信している。事前に登録しておくと周辺で発生した犯罪や不審者情報を送ってくれる。先日は一日に3通ものメールが送られてきた。夜中の売上金強奪、コンビニ強盗、そして悪質な落書き犯の逮捕。このような犯罪が起こるのは困ったことだが、これを知ったところで直接、自分の身に関わりがあることではない。マスコミ報道と同様、聞き流すだけである。
最近は自治体の安全対策室などもこのような情報を発信している。露出狂が出た、訳のわからないことをわめいている男が居たなどの情報が流されている。
このような情報が流されることによってどのようなメリットがあるのだろう。治安が悪い、こんな事件が起こっている、気をつけよう。そこまでではないだろうか。どこでもどんな事件が起こるかもしれないと言うことは誰でも知っている。あえてこのような情報を得ることによって特別気をつけることがあるのだろうか。こんな情報がなくても気をつけているはずである。
無駄な情報の垂れ流しが多すぎる。情報を欲しがりすぎる。情報に溺れていることに慣れてしまっている。また、逆に情報が多いために刺激を受け、欲望がふくらんだり欠乏感が増したりして犯罪を誘発しているようにも感じる。
私たちは自分で処理できる限度を超えて情報を求めていないか。情報が少ないことに不安を感じているのではないか。
安全・安心メールとは言っても、それは不安を煽るだけではないのか。便利さを追い求めているつもりで自分の生活を住みにくいものにしているように思えてならない。テレビもラジオも新聞も、ましてインターネットもメールもない休日を過ごすのは贅沢なのだろうか。