XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

反省、始業点検は慎重に

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赤城高原ブルーベリー


 やっと梅雨が明けたということで、赤城高原にブルーベリー狩りに行ってきた。時期的にはもう盛りを過ぎているのだが、少しは残っているだろうと出発した。今年は長雨が続き、ブルーベリーも実り方がよくないのだという。晩性の種類が実り始めているのだが、ほとんどの木は疎らに実が付いているのみで、その下にたくさんの実が落ちていた。果樹園の方の話では雨が降って実が濡れている状態では収穫ができないのだという。実が濡れていると痛み易く出荷することができない。そこで収穫をせず、実が落ちるのを見ていたのだとのこと。「今年は大損害だ」との言葉が重い。

 それでも、ブルーベリー狩りをさせていただいた。摘みながら口に入れ、甘酸っぱいおいしさを味わえることに喜びを感じた。
 実は、家を出発し、関越道練馬インターを入って走っていると、車の中でいつもと違う音がするのが気になった。何の音がだろうと考えていて、シーリングファンの蓋を開けたままだったことに気づいた。車内の暑い空気を排出するために荷室の天井にファンを設けている。その蓋は走行時には閉めておくべきなのだが、開けたままだったのだ。三芳SAに立ち寄り、しっかりと閉めた。くるまの周りを一回りし、異常がないことを確かめた。本線に戻り走っていると、音は小さくなったもののまだ続いている。カタカタという音である。高坂SAに入り、荷室内を点検する。シーリングファンのカバーを留めているビスが緩んでいることがわかり締め増す。また車の周りを一回り確認する。以前、タイヤがパンクしていたのに気づかず、そのまま走行し、タイヤを駄目にしてしまった経験があり、タイヤの目視には気を付けているのだ。本線に戻り、東松山インターを過ぎた辺り、中央車線を走行していた。突然、バーンという大きな音。その後バタバタという音が続き、ガリガリという音がして運転が不安定になった。慌てて左車線の後続車を確認し、路肩に車を寄せて停車する。左後輪のバーストである。
 気持ちを落ち着かせて、状況を確認していると、公団の工事をする車のような黄色い車が後ろに止まってくれた。黄緑色の旗を出し、作業着の方が後続車に危険を知らせながら近づいてきてくれた。「非常電話でパトロールに知らせなければ・・・」と言うのだが、見える範囲には非常電話が見当たらない。すると、「ガードロープの側に出て待機してください」と指示をくれ、ご自身の携帯電話で連絡をしてくれた。
 しばらくして、公団のパトロールカーが来て、後方の安全を確保してくれた。タイヤを取り換えれば走行できるとの判断から、スペアタイヤと交換する作業を行う。作業着の方とパトロールの方が率先して作業を進めてくれた。また飛び散ったタイヤの破片を回収したり状況処理をしてくれた。おかげでまた走行することができたのである。
 いったんは今日の予定は諦めて引き返すことも考えたのだが、カタカタという異音もなくなり平常通りの走行になったので、そのまま赤城まで来てしまったのだ。
 他の車を巻き込む事故にならず、多くの方のお蔭で味わうことの出来たブルーベリーの味は格別であった。お名前を伺うことの出来なかった作業服の方には心からの感謝の気持ちでいっぱいである。
 バーストの原因は空気圧の低下であるといわれている。気を付けていたつもりではあったが、目視だけではなく慎重な始業点検の大事さを思い知った。