XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

足湯

足湯でのんびり

 足湯が様々な観光地に設置されるようになってきた。以前、宮城の遠刈田温泉に立ち寄った時、共同浴場の前にそれがあり、温泉に入らず、気軽にくつろげるところとしてたくさんの人々が利用していた。裾を巻き上げ、足先を湯に浸すだけでじんわりと体が温まってくる。足の疲れも薄らいでくるように感じる。多くの人々が車座になっておしゃべりをする。なかなか風情のある施設だった。
 先日訪れた舘山寺温泉にもそれがあった。浜名湖の遊覧船発着所の近く、堀江城址水神を源泉とする足湯である。舘山寺を一巡りし、町の中を巡っている時に見つけた。浜名湖畔にあり湖のゆったりとした景色を眺めながら疲れをいやす。温泉に浸かるのとはまた別の心地よさである。
 さて今回はおもしろいところにある足湯だ。道の駅にあった。赤城高原でブルーベリー狩りを楽しみ、近くの農産物販売所を探したら、昭和IC近くにあるという。「あぐりーむ昭和」という道の駅である。「旬菜館」という農産物販売所と食堂が併設されている。さらに近くの工場敷地から出たという温泉が引かれていて、足湯を楽しむことができる。源泉かけ流しとかで、湯ノ花が舞う無色透明、無臭の柔らかな、ちょっと熱めの温泉である。立派な施設の中にいくつもの丸い湯船が設えられている。4〜5人で囲める広さである。床に敷くマットを借り、足を浸す。木の床のぬくもりと窓から吹き込む爽やかな風に時の経つのも忘れる心地よさである。屋外ではないので通年で使える施設のようである。しっかり管理が行き届いていて清潔で気持ちよく使わせていただいた。これが無料なのはありがたい。
 旅先でほんのりとした温かさに触れるのは記憶に残るものである。この足湯の記憶もその一つになっている。