XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

アナフィラキシー

shig552006-05-08

細かな霧雨が朝夕降っている。傘を差すほどでもないが、差さないで歩いているとしっとりと濡れてしまう。しかし、気温が上がってきたせいか、雨の中を歩くのもあまり不快ではない。このまま梅雨につながってしまいませんように。

食品にアレルギー対応の表示がなされるようになってきた。30㎝2以上のもので包装されて売られるものには表示が義務づけられているそうだ。
食品のなかで、卵、牛乳、小麦が三大アレルゲンといわれている。食物アレルギーを引き起こすことがある人にとってはそれらの素材がその食品に含まれているか否かはとても重要なのだ。アレルギーというとじんましんで困った経験がある程度だが、そば、ピーナッツ(落花生)等は、卵、牛乳、小麦に比べると食物アレルギーの頻度は高くないものの、アナフィラキシーを起こす等重症化しやすい食べ物ですので、十分な注意が必要なのだそうだ。
先日知り合いの子どもがピーナッツを一口食べて、アレルギー症状を起こしてしまった。食べたのはゆで野菜にピーナッツの含まれたドレッシングをかけたものだったが、食べたとたん舌がしびれ、のどがかゆくなったそうである。すぐにはき出し水で何回もうがいをしたがなかなか治らず、医師からステロイド剤の処方を受けたそうだ。
このアナフィラキシーは、1回目には症状が出ず、2回目には激しい症状になり、回を重ねるごとにひどくなると言う。体内に抗体が出来、それによって反応が増すようである。

花粉症もアレルギー反応だが、年々ひどくなってきている。もともと抗体が出来るのは身体の防御反応であるから、花粉症としてやっかい扱いしている症状も身体にとっては何かを守るための正常な反応なのかもしれない。
アナフィラキシーはアレルギー反応の重篤な症状である。時として呼吸困難を引き起こし生命に関わる事態も起こすという。命を奪われては困るが、防御反応の暴走はどこから起こっているのだろう。私たちの英知が及ばないメカニズムが隠されているのかもしれない。