XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

キャンプ用具の整備

shig552006-04-04

風が暖かくなり、木々の緑が濃くなってくるとうずうずし始めます。屋外の季節になってくるからです。以前は荷物を担いで野山に出かけることも億劫ではなかったのですが、最近は今ひとつ気持ちが乗りません。どうも、車で出かける旅に慣れてしまったようです。

*シーズンインに備えて、用具の点検をしました。
ポリタンクに水をため、その中に水中ポンプを取り付けた水道を使っていますが、コックをひねっても水が出てきません。電圧を測ると規定の電圧がきています。コックのスイッチを介さず直結で通電するとポンプは作動しました。どうもコック部分の接触がおかしいようです。圧電ブザーの導通計で調べると通電しています。しかし、このコック式のスイッチを通すとポンプは動作しない。おかしな状況です。

*テスターで測ってみると
抵抗計で導通を測ってみました。すると結構大きな値です。導通はしているが抵抗が大きくポンプのモーターを動かすほどの電流が流れないことがわかりました。水回りですからスイッチの接点にサビが出てしまったのかもしれません。分解して掃除をすればいいのですが、しっかりモールドされていて、分解は難しそうです。

*迂回回路をつくる
新しい部品を手に入れて交換すればよいのですが、まだ、このような部品はどこででも手にはいるほど一般化していません。業者さんを経由して取り寄せになります。少し面倒です。そこで、モーターを回せるだけの電流が流せるトランジスタで迂回回路を作ることにしました。ダーリントン接続すれば、多少抵抗値の大きいスイッチでも、トランジスタをonにすることは出来そうです。早速、試行錯誤でトランジスタの組み合わせを探して取り付けました。うまくいきました。コックをひねるとしっかりポンプが作動し水が出てきました。

山を登る道は一つではない。回り道でも山に登ることは出来る、そんな一例になりました。