XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

地上デジタル移行への対応

秋の空に赤とんぼ

 猛暑が続いている。9月になっても気温が下がらず、熱帯夜の継続が記録を伸ばしている。とは言っても朝晩の風は秋の気配を含んでいるようだ。
 一足先に秋の空気を吸うために高原を訪れた。日中の日差しが強いが吹く風は爽やかである。青空の下、アキアカネがたくさん飛び交っている。試しに空に向けて指を立ててみた。すると一匹の赤とんぼが指にとまった。安心しきっているようで動こうとしない。胴体の赤い色が青空に映えている。季節の移ろいとともにこの赤とんぼもだんだんに里に下りていくのだろう。

 「あと一年あまりで地デジへ移行。アナログが見られなくなります」というコマーシャルが喧しい。電波資源の有効利用と言うことでデジタル化は致し方のないところだろう。
 デジタルの方が画面がきれいなので我が家でもテレビの買い換えを行い、準備を進めてきた。「移行準備はできた」と考えていたところ、いろいろと落ちがあることがわかってきた。

 1 我が家に手紙が送られてきた。曰く、「電波障害のため対応してきた有線サービスを取りやめる」というのだ。十数年前、我が家の近隣に高層の団地ができ、電波障害が発生した。その補償として有線でのVHF/UHFの配電サービスを受けていたのだが、地デジ化により電波障害が解消するので、補償をやめるというものであった。つまり、自分でアンテナを建てて自前で受信をせよとの通知である。地デジ用のアンテナを建てなければならないのである。
 
 2 自前のアンテナを建て、ブースタを調整し、地デジが見えるようになったのでやれやれと思っていたら、家族からクレームが出た。「番組の録画ができない」と言うのである。レコーダーがV/U対応のチューナーで地デジようアンテナでは受信感度が落ちてしまったのだ。地デジチューナーの入ったレコーダに買い換えなければならない。


 3 車用のシステムも変えなくてはならない。手頃なものを探したが、気に入ったものが見つからない。そこで、地デジチューナーを使ってみることにする。ネットで検索し、手に入れることができた。ただ、チューナーやブースター付きのアンテナへの電源がUSBからも電源がとれるよう5V仕様である。そのためのレギュレターを作らなければならない。手持ちのスイッチング・レギュレターを改造した。これまでのテレビを活用したのだが画面もきれいで十分使えそうである。
 
 どうにかここまで来たが、次にどんな課題が出てくるやら。地上デジ足り移行への対応はまだまだ気が抜けない状況である。