XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

冬桜と紅葉

shig552008-11-19

久しぶりの日曜日、このところ雑用が多くて休みが取れなかった。天気はよくないが車を動かすことにする。いつもながらの目的地を定めないで出発である。
最近、高速道路の料金を値下げしようという話が出ているようだ。何処まで行っても千円の定額制にするとか、土曜日曜日の料金を下げるとか、いろいろな案が検討されているようだが、大いに歓迎である。少し脚を伸ばそうと思うと高速道はありがたい。一般道を動くよりずっと時間の短縮が出来、現地に着いての時間をたっぷり取ることが出来る。すでに夜間割り引きや距離制限のある割引が行われているようだが、今ひとつその仕組みがわかりずらい。
ともかく、料金所を通過するとき、「割引」と表示され、安価であることは嬉しいことだ。

今回も高速道に乗り、とりあえず動き出した。流れは順調で、話をしているうちに「おいしいうどんを食べよう」ということになり、あるICの近くにある農産物販売所に向かうことになる。ここは以前行ったことがあり、地域の方が手作りでうどんを打ち食べさせてくれるのだ。決して洒落たところではないが、素朴な味がまた一興なのである。
この農産物販売所にはいろいろなものが持ち込まれている。今回の目玉は渋柿である。そのままでは食べられないがこの皮をむき、風通しのよいところに干しておけが干し柿(つるし柿)が出来る。渋柿はなかなか近くのスーパーや果物屋さんでは見かけないのだ。わざわざ渋柿を買うような人もいないのだろう。10個入りの袋が120円である。手作りの楽しみを味わえるのに、こんなに安価で申し訳ないようである。
また、キノコもいろいろな種類が出ていた。「黄金たけ」というきれいな黄色をしたキノコを手に入れた。定番のシイタケやマイタケ、シメジも手に入れ、家でもキノコうどんが食べられる。トッピングには菜花を添えることにする。新鮮で安価な食材を一箱、手に入れることが出来た。

さて、そのまま帰るのもつまらないので、紅葉を楽しみ、道なりに進むしかないと車を走らせていると不思議な花を目にした。桜である。この季節に桜?と半信半疑であったがまさしく桜が満開なのである。ソメイヨシノなどと比べると花は小さいが色は淡いピンクの桜色である。場所は神川、鬼石への道である。調べてみると鬼石は冬桜で有名なところのようだ。それではと冬桜探しを始めることにする。

鬼石に近づくにつれ「冬桜」ののぼりが目に付くようになる。城峯公園というところが冬桜の見頃のようだ。
しっかり整備され、交通整理員が配置された公園は駐車場も無料、もちろん入場も無料である。雨もほとんど止んできたところで園内の散策をする。冬桜と紅葉の競演である。木々の葉がグラデーションで色づいている。斜面一帯がまさに黄、オレンジ、ベージュ、赤、ピンク、さまざまな色の洪水である。このような色名では表現できない彩りが連なっている。意図的に配置したわけではないだろうがそれぞれの色が場所を得て調和している。
季節外れと思われる桜を見ることが出来ただけでも「ラッキー!」と言うところなのだが、それを取り巻く木々の色がすばらしいのである。思いがけない出会いに気分も高揚してしまった。

近くのICまで40分程で高速道に乗り帰宅したが、またまた料金所を出るとき「割引」の表示が出て、もう一度「ラッキー!」という一日でした。