XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

消防繰法大会

shig552006-06-11

昨日とうってかわって小雨の降る肌寒い一日。朝起きて昨日のつもりで半袖でいたらぶるぶると震えてしまった。気温的にはそれほどではないのだが、朝のうちに本日の最高気温が出てしまい、だんだんと気温が下がってきた。午後の仕事は上着を着ての対応だった。

消防団の消防繰法の参観をした。今回は都大会へ出場するチームの選考もかねているとのことで、どのチームも気合いがすごかった。
5人編成のチームは指揮者、筒先を担当する1番員、伝令とホース担当の2番員、1番員を補佐する3番員、ポンプ操作を担当する4番員で構成される。正確・迅速・確実な繰法を目指して各チームが練習を重ね、今回の大会となった。一人一人の動きはほぼ決められているが、その動作を確実に行わないと他の団員との連携がうまくいかない。指揮者の号令の元、てきぱきと操作が行われていくが、その微妙なところで早さが異なり、確実さが違ってくる。
全員が協力して水利部署し、ポンプのエンジンがかかると、一番員は筒先を背に、ホースを肩に火元に走り出す。2番員はポンプからホースをのばし、さらにもう一本のホースをのばしながら一番員のホースへと接続する。そしてホースの伸展状況を確認しながら伝令に走り送水が始まる。ホースの長さを想定して接続の位置を決めホースを伸ばすが、ポンプから筒先までの間で適当な余裕をとりながらホースを伸展することが難しい。余裕がありすぎてはホースが暴れてしまい、筒先が安定しない。短ければ接続できない。送水のタイミングも重要である。ホースの接続状況を見ながら早からず遅からず送水圧力をかけないとホースが暴れたり、水が漏れてしまう。一人一人の連携した動きが重要なのである。
ポンプから水を出すという単純なことのように見える操作であるが、迅速・確実・安全に災害という緊迫した状況で行うことは大変に難しいことである。消防団というボランティアの人々が自分の本業が終わった後など訓練を繰り返し、このような備えを行っていることに敬意を表さずにはいられない。「わが町をわが手で守る消防団」という標語が掲げられていたが、自主防災こそが大事なのだと思う。

私はテントの下で参観することが出来たが、団員の皆さんは雨の中でずぶ濡れになりながらの活躍であった。災害は天気に関係なく起こるのだから当然と言えばそうなのだが、ご苦労様と心より慰労したい。
繰法の最中「お父さんがんばって」と、かわいい声援が響いていた。目の前で活躍する父親の姿は子どもたちにあこがれと尊敬の気持ちを抱かせているに違いない。今日は大切なものを見せてもらった。