XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

事故の処理

shig552006-05-25

昨夜は急な雷雨で体中ずぶぬれでの帰宅になった。雷鳴もすごかった。ガラス戸が雷鳴に共鳴し、ビリビリと鳴るような状態で、自然のすごさを知らされる。
一夜明けた今朝は爽やかな快晴。空気もしっとりしていて気持ちがよい。

先日、地下鉄に乗っているとき、数駅先で人身事故があり、電車が止まるという事態に遭った。平常通り駅に着き、普段ならすぐにドアが閉まって出発するのだが、なかなか閉まらない。おかしいなと思っているとアナウンスがあった。「○○駅で人身事故が発生したという第一報が入りました。ただ今全線で運行と停止しております」このアナウンスが何回も繰り返される。どのような事故なのか、いつになったら運行が再開されるのか、の情報は入らない。
停止してから30分を過ぎた頃、次の情報が入った。「○○駅の人身事故はただ今救出活動を行っています。運行再開にはまだしばらくかかる見込みです。振替輸送を開始していますので、駅の係員にお話ください」とのこと。少し状況はわかったが、振替輸送に行くか、このまま再開を待つか迷う。振替輸送と言っても他の路線までは結構歩かなければならない、バスが利用できると言っているが、私の利用できる路線があるのか不明である。しかし、この時点で乗客の三分の一は列車を降りていった。
50分を過ぎた頃、「救出活動が終わり、列車の点検をしています」「事故の列車は回送することになりました」「ただ今駅では清掃活動を行っております」「運転司令所からの指示があり次第運転を再開致します」と次々に情報が入ってくるようになる。
結局、電車が止まってから1時間あまりで運転が再開され、いつもの下車駅まで帰ることが出来た。
この事故で、全く乗客が騒ぐ姿や、いらいらして小競り合いになるような様子は見られなかった。車内ではメールや電話をする人はいたが、いつもと同じ静かな雰囲気であった。
事故の情報が次々に入ってきて、その状況がわかることで、「しかたがない」とあきらめ納得することが出来たのだと思う。駅での停止という全く閉じこめられたという状態ではなかったので余裕があったことも要因であろう。

事故などでパニックにならないためには、的確な情報がもたらされることが不可欠である。また自分の選択可能性がいくつもあることが余裕を生み出している。事故を起こさないことが第一ではあるが、起こった場合の対応策を十分吟味し不要な混乱は避けていきたいものである。