XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

鳥の大群

ムクドリの大群

 打ち上げが延期になっていたイプシロンが無事に衛星を軌道に乗せることが出来た。これまで培ってきたMVロケットからやH2AH2Bロケットなどの技術を統合した新型のロケットである。世界の宇宙ビジネスに対応するためには確実で安価なロケットが必要であると開発されたとのことである。打ち上げ予定時刻に打ち上げ予定海域に貨物船が進入したとのことで打ち上げが14:00に延期された。JAXAのリアルタイム中継でその様子を見たのだが、画面では起動がだんだん下がっていくように見えはらはらどきどきだった。それでもアナウンスは順調に飛行し予定通りに一段目、二段目と燃焼を終了し、予定軌道に乗ったようだ。初号機と言うことでいろいろなトラブルもあったが、ともかく、新しいロケットの門出を祝いたい。

 先日の台風17号が熱帯低気圧に変わったと思ったら、台風18号が偏西風に乗って日本列島を横断しそうなコースを取り始めている。ロケットの打ち上げには支障はなかったようだが、今度は近畿、東海、関東に大型台風の接近である。
 その台風と関係があるかどうか定かではないが、ムクドリの大群が変わった動きをしていた。普段は夕方になるとねぐらにしている木々の中に入っているのだが、この日の夕方はたくさんの鳥たちが鉄塔に留まっている。その数は数え切れないほどで、鉄塔の横棒に等間隔に並んで喧しい鳴き声を上げている。時々カラスが近づくとその近くの鳥たちが飛び立って逃げるのだが、すぐに戻ってきていた。何のためにこんな大群が集まっているのか不思議なのだが、日が暮れるに従って徐々に数が減り、どこかへ飛び去っていった。
 自然の生き物の行動はなかなか予想がつかない。私たち人間の感じるものとは異なるものを感じているのかも知れないし、全く別の事情があるのかも知れまい。
 最近よく見かける鳥たちの種類も変わってきているように思う。ムクドリの数が一番多いが、ヒヨドリもよく見かける。またオナガもギーギーと鳴きながら長い尾を広げて飛び交っている。イエスズメの数は減ってきているようだ。川にはいつもカルガモが泳いでいるし、コサギもよく見かける。オナガがもやコガモも季節にはやってくるし、アオサギやカワウの姿を見かけることもある。公園が整備され、川も以前より浄化されたので鳥たちの生息が増えてきたのだろうが、自分の子供の頃の自然とはどこか異なっているようにも感じる。人間も自然の一部として、自然に影響を与えながら自然環境が変化していると考えるべきなのだろうか。
 宇宙への挑戦や気象環境の解析など科学技術が進んでいるが、自然と人間の関わりについてはまだまだ見えないところが大きいように思う。