梅雨の季節、紫陽花などの花が色鮮やかに咲き競う季節でもある。
今日は、花菖蒲を観る会というところに行ってきた。花を観るには丁度よいというのか、暑くもなく寒くもなく、曇り空だが雨が落ちてくる心配もない。
花菖蒲が植えられていたところは谷あいの細長い地形のところで、周りを木々に囲まれた一角である。林の中を歩き、視野が開けたところで、眼前に紫と緑のコントラストが飛び込んでくる。花菖蒲は田んぼのようなところに植えられ、しっかり管理されているのか株も大きく、色鮮やかである。紫の花が多いが、その濃淡もさまざまであり、赤みがかったものや、青みがかったもの、また、輝くような白の花もある。絞りのような模様になっているもの、単色でどっしりしたものなどなど、さまざまなバリエーションが目を楽しませてくれる。
今年は昨年と比べると、まだ花の数が少なく、盛りはもう少し後だろうとのことである。そぞろ歩きの中ですがすがしい花を楽しみ、休憩所では野点の接待を受けた。日々の喧噪を忘れ優雅なひとときを満喫した。人生たまにはこんなひとときもよいものだ。
