XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

気力と意欲と体力と

shig552006-06-05

はっきりしない天気が続いている。沖縄地方や九州では梅雨に入ったという。うっとうしい天気だが紫陽花の色が冴え、植物に緑が生き生きとしている。この風情を楽しむことがいいようだ。

このところいろいろな出来事があり、精神的に参っていた。仕事場と家の往復で一週間があっという間に終わってしまう。いつも頭の中にはその出来事が引っかかっていて、夜ふと目が覚めるとそのことが浮かんでくる。気持ちの面で結構疲れていた。
そんなとき、何を食べたいとか、どんなおしゃれをしたいとか、何かが欲しいとか、欲というものが失せてしまう。毎日の業務をこなすだけで、新たなものを生み出す力が涌いてこない。
こんな状態では仕事も受動的に、守りに入ってしまう。
思い切って、休んでみた。極力仕事のことは考えないようにし、頭を空っぽにするようにした。朝寝もした。いつもの時間には目が覚めてしまうが、あえて布団から出ず、何も考えずボーとするようにした。いつの間にかまた眠ってしまったが、それでよしとした。無駄な時間をたっぷりと使った。新聞を読み、テレビを見て、散歩をし、家事の手伝いをした。一日が瞬く間に過ぎてしまったが、「offなんだ」と割り切るようにした。
その週明けはあまり変化はなく、まだけだるさが残り、慌ただしさの中に一週間が過ぎていった。次の休日ものんびりと過ごすことにした。やるべきことがたくさんあり、考えなくてはならないことも山積みである。しかし、あえて「off」を通した。すると、少し変化が現れてきた。新聞折り込みの広告が目にとまり、欲しいと思うものが出てきたのである。インターネットオークションにも参加した。物欲がよみがえってきた。食事にも味が出てきた。何を食べても何も感じなかったが、食べていて「これはおいしい」という感情が出てきた。食欲もよみがえってきたようである。

疲れが溜まってしまうと、欲も減ってしまうのだろう。食べることや物に対する欲もなくなってくると、毎日の生活が味気なくなり、惰性のように暮らすようになる。気力がなくなるということだろうか。年齢が高くなるとさまざまな機能が衰えてくる。それとともに気力も衰えるという。欲もなくなり仏様のような境地になるそうだ。それを枯れてくると言うようだが、悟ることはよいとしても、すべての欲を無くしてしまってはつまらない。何かをしたいという意欲を持ち続けることで、生き甲斐が出来ていると思う。

まだまだ現役である。課題に押しつぶされそうであるが、課題が与えられるだけ自分が必要とされているのだ。「off」と「on」の切り替えを上手に行って、どん欲な生活を送っていきたいものだ。