XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

DSPモジュール・ラジオ

DSPモジュール

 このところ関東平野内部での地震が続いている。揺れは小さかったのだが、先日の下から突き上げるようなドンという揺れが来たときには「来たか」と身構えてしまった。その後の比較的大きな地震の際には柱に掴まって恐怖を感じていた。荒ぶる自然の脅威はなかなか鎮まってくれないようだ。


 それはツイッターで「ラジオ少年」という言葉と出会ったときから始まった。懐かしい言葉の響きにネットで検索をかけると、おもしろいものを見つけることができたのだ。「DSPラジオ・モジュール」というものでアナログのラジオ電波をデジタルで処理し、ラジオとしての機能を実現している。これまで何台ものラジオを組み立ててきたが、それらとはまったく別の構成のものである。
 早速手に入れて作ってみることにする。そのモジュールよりも送料の方が高くついてしまうほどの安価である。そして小さい。どのような構成になっているのか理解できていないのだが、デジタル技術はここまで進んでいるのかと驚嘆する。選局、検波、増幅、そして中波〜短波〜FMまでを受信できるという。その切り替えも端子を1か0かで設定するだけである。
 コイルを巻いたり、周波数変換をしたり、帯域を制限したり、さまざまな回路を組み合わせて作ってきたラジオとはまったく異なる構成であることはわかるのだが、あまりにもシンプルな構成でラジオができてしまった。
 ポリバリコンだけで選局を行っているので微妙な調整が必要であり、実用性からは課題がある。本来ならばこの部分もマイコンを使って処理するところをアナログなポリバリコンを使ったところがこのモジュールのミソなのだと思う。今、FMの番組を聞きながらこれを書いているが、音質、音量も満足できるものである。何よりも小一時間で組み立てたものから番組が流れてくるのがいい。休日のひとときを楽しませてもらったモジュールである。
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