XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

Whip & Vertical Ant 

バーチカルとホイップを切り替える

 ランダム長のエレメントとしてテレスコープ形状ホイップをチューナーで整合させて使ってきた。しかし、この長さがあるのなら1/4波長の垂直アンテナとしても使えるのではないかと考えた。14MHzならば5m程度の長さになる。それ以上の周波数帯ではエレメントがテレスコープ形状なので自由に短縮して1/4波長を得ることができるはずだ。
 1/4波長の垂直アンテナではほぼ整合回路なしで給電点に同軸ケーブルを接続できる。さっそく、テレスコープホイップの基台を作り、同軸ケーブルと直接繋げるようにした。グランド側はカウンターポイズを伸展するようにバナナジャックを取り付けてある。エレメント側の接続もチューナーを使っての使い方もできるようにコネクタを使って接続した。
 SWRがどの程度になるか測ってみた。14MHz、18MHz、21MHz、24MHz、28MHz帯でほぼSWRは1に収まっている。給電点がほぼ地面に接している状態でエレメントが低い位置になってしまうので周囲の影響を受けやすい。
 パラコードを使って3方向からエレメントを支える構造にすればエレメントを自立させることができる。エレメントを非導通の柵などに凭せ掛ける方法もある。運用して気づいたのだが、樹木の脇に腰を下ろし、テレスコープ形状のエレメントを枝の間に伸ばすとその状態で自立させることができた。装備がコンパクトになり持ち物が少なくなるのは移動運用時には大きなメリットである。
 7MHzや10MHzでもこのバーチカルアンテナを使いたいと考えた。ローディングコイルを追加すれば整合を得られるはずだ。中空コイル用いるのが定石だが、簡便さを重視してトロイダルコアにコイルを巻き、付加することにした。エレメントと同軸ケーブルの接続点に挿入する。トロイダルコアへの巻き数を調整してそれぞれのバンドでSWRが下がるようにした。整合は得られるもののローディングコイルの挿入によりエレメントの短縮率が大きくなるのでアンテナとしての効率はあまり望めない。

 もう一つの7,10MHzへの対応のアイディアは1/4λバーチカルに拘らず、ホイップとしてこのエレメントを使いチューナーで整合を取ればいいというものだ。言わばハイブリッドである。基台の中にチューナーを組み込み、バーチカルとして使う場合にはチューナーをスルーさせればいい。2回路2接点のスイッチを加えて切り替えができるようにした。ホイップとしての7MHz、10MHzの場合はチューナーで整合が得られるもSWRが下がらない場合があった。その場合エレメントの長さを調整することでSWRの改善が見られた。

 庭先に設置して運用した。7MHzで移動局に呼びかけたところレポートは良くないものの東北と近畿、関東の局と交信できた。10MHzでは近畿と東海、北海道、東北の移動局と交信した。こちらは2W程度の出力での運用である。小さなアンテナながら電波は出てくれているようだ。
 このテレスコープ形状のホイップを2本使ってダイポールにしてみるのも一案である。ただし取り付け強度など機構的な課題は多い。また、Vの字型に設置して先端部分にワイヤーを渡して1波長にしてデルタループとしても活用も考えられる。まだまだ遊べそうである。

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