XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

コンパクトEFHW 3号機

小さなアンテナとコンビを組んで

 QMXハイバンドバージョンは14MHzから28MHzまでの運用ができる。この小さなリグに似合うようなアンテナを作ることにした。架設のし易さから5m程度のエレメントにしたい。そこで、24MHzのEFHWをベースにマルチバンド化することにした。
 24MHzでは半波長が5.7m程になる。このエレメントの途中にローディングコイルを入れて21MHzと18MHzでも使えるアンテナにしたい。コイルを挿入する位置は架設してからもバンドの切り替えがしやすいよう給電点から2mほどのところにした。バンドの切り替えはこれまでと同じ、中点OFFのトグルスイッチを使う。一方に倒せばコイルをスルーする24MHz、他方に倒せば21MHz用のローディングコイルが挿入され、中点OFFの位置ではコイルが追加され18MHz用のローディングコイルに切り替わる仕組みである。
 24MHzの設定でエレメント長を調整し、バンド内で良好な整合が取れるようにする。次に21MHzの調整だが、取り敢えずコイルを巻き、どの程度の周波数に整合点があるのかを確かめた。15T巻いたのだが、とんでもない周波数で整合していて巻き数を減らしていった。結局5Tでうまく整合するようになった。次に追加のコイルを入れて18MHzで使えるようにする。試行錯誤を繰り返し、最終的には6Tで整合するところを見いだした。 コイルは密に巻いておき、目的より低い周波数に整合するように巻き数を調整する。その後、巻き方の粗密を変えることで目的の周波数に整合するように追い込んだ。どのバンドでも整合が得られたらコイルの状態が変化しないようポリイミドテープを巻いて固定した。
 さて、QMXは14MHzから上のバンドで運用できるのだが、14MHzではエレメントの短縮率が大きくなりすぎるので今回のアンテナでは諦めた。しかし、もう一つのバンド28MHzはどうにかなりそうである。挿入しているコイルを外してしまえばよい。コイルの上側のエレメントはそのまま使い、給電部側のエレメントを短縮して組み合わせることにした。エレメントの接続には2mmφのバナナプラグ・ジャックを使った。ただそのままでは抜けやすいので接続点を工夫し、エレメントのテンションを逃がすようにした。 4つのバンドで使えるEFHWができあがった。QMXのSWR保護回路も作動せず電波も出ている。5mほどの釣り竿の先端から傾斜するように設営すればほぼ垂直に近いような形状になり、広い場所を取らずに設営できる。短縮型のEFHWで高性能とは言えないが、そこそこの働きはしてくれている。何よりもコンパクトに収納できQMXの良き相方となっている。

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 追記:製作で困るのがコイルのボビンなのだが今回は化粧品のボトルキャップを活用した。プラスティック製でしっかりしていてきれいである。作り方が無手勝流なのでこのようなリユースでも対応できる。もの作りのおもしろさである。